1999, Isoration
流氷 に 浮かんだ 世界 の 涯ての 国 に いる 君 が いまは 僕以外の 何に 出会っているだろうって 思いながら きょうも 僕は 都市の ビルの 7階で 世界が 終わる話 の 映像を つないでいる 世界の終わり と 名づけた個展 までの 時間を 追いながら 君のことばかり考える 眠りを遺失した 僕が いる デパート の 屋上から 眺めた 成層圏 を 辿ってゆけば 凝固した 水 の ある 風景を キャンバスへ 向かう 君 の あの いつまでも 互い を ぶつけ合った 白い肌 と よがりあう 名前 とともに 痙攣 する 唇から 吐き出された 白い息 が 見えるような そんな 感傷 を キャメル の 火 と一緒に 焦がして いつまでも 死にたくなる 愚か者 たちの 不健康 と 失望 が 積み重なっていく この 20世紀 の 終わりに 黄昏とは どこか 隔たりながら佇む君の どこから 来たのかわからない 善意 と かるはずみな 挑発からこぼれでた笑い声が そんな いろんな 時間 が 君が 通過した時間 が 過ぎ去った いま 魂の殺人 から 何番目かの 宿命 出会ったのか を 僕は知る 山積みになった 自死 を待ち望む詩 や 冷却する感情 の スパイ戦 とは無縁だった 君 そんな 君の 僕 や 誰か に 与えていく 愛 と そんな君の 悲劇的なくらい 優しかった 愛 が 産み落としていった いつだって なにか 儚く ヒロイック な匂いのした 事件を 記憶して 僕 は ずっとここで生きているよ 滑り落ちてゆく 世界のコップの底で 君が ブルーちゃん って名づけた 僕の 悲観の地上で なにか 君と 結んだ 約束 を ・・・・・かたくな に 守り 続ける かのように
ね。
1999, Isoration
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