眼鏡の奥には‥

眼鏡の奥には‥

とてもとても大切に思っている人がいる。

仕事先で知り合った人。

家も近所。

天命知命の歳だがあまり気にしていない。

年齢は関係なくその人の存在が幸せに思う。

目が悪く眼鏡を常用しているけど、
眼鏡の無い顔も好きだ。

最も素顔が眼鏡の無い顔だから、
眼鏡の時とだいぶ印象も変わって、
そちらの方が少女みたいで純粋な顔で
大好きだ。

今のところ毎日会う事が出来ている。

これから先、
今月いっぱいで毎日は会えなくなるけど
連絡は取れているからいつでも会う事が出来ると思っている。

お互いには事情があるから、
都合を聞いて合わせないといけない。

忙しい毎日の中で、
会う時はとても大事な時間。

顔を見ているだけでホッとする。

笑顔を見てると触れたくなる。

謙虚に手を握る。

親指を抑えて指相撲の様に、
1、2、3、、と数えると抵抗する。

無意識だけどそんなところが可愛く思う。

何度か目の前で泣いた顔を見た。

眼鏡の姿だったから素顔の涙を見ていない。

見たらきっともらい泣きしてしまうだろう。

好きな人の前では泣かない様にしている。

相手も悲しむから、
そんな時間だったら慰める時間にする。

会う時間は意味がある時間。

現実逃避と人は言うけど、
幸せが現実には無い人の時間だから。

眼鏡の奥には幸せがある。

恋しくて、
その素顔を見たくて今日も会いたくなる。

会えば現実には無い幸せがあるから。

これからも幸せになりたいと思うから。

この人が大好きだから。

眼鏡の奥には‥

眼鏡の奥には‥

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-03-10

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