流れ星、おちた

流れ星、おちた。

わたし夜空にうそをこぼして、
冷たくなるまで見ていた。

流れ星、わたしの家にひとつ、おちた。

シャンシャンと輝き光る星が、部屋をユラユラ揺らす。

わたし流れ星つまんで、ムッと飲み込んだ。

流れ星、わたしの胃の中、おちた。

それからゆっくりと、流れ星、
溶けて、
溶けて、
私になった。

おちた流れ星に吸い込まれたわたしの嘘、

その全てがわたしになった。



わたし、わたし、おちていった私。


輝いているわ。

今も、昔も。

流れ星、おちた

流れ星、おちた

受験生は見ないでください

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-03-08

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