秋に生まれた。

保温に励む
蓑虫囲む。
外の裸。
温かい裸。
見上げる可愛い
瞳2つ。
お腹空く。
青く空く。

お臍落ち葉。
回る色々。
染みはオレンジ。
爪立てる黄色。
紅は剥がれて
お尻ホワイト。
覚める目
は大きいね。
深呼吸
も高くなる。

アンダーヘアー
は整えられた。
栗鼠に感謝。
小さく感謝。
栗の風味,
残り味。
甘く切ない
モンブラン。
少女
は裸足で走ります。
鹿
も従え走ります。
マフラー薄い
季節の日々。
きっと素敵
になる身体。

ナイフ
にフォーク
を持て余す。
月夜に晩。
夕暮れに写真。
昼間に欠伸,
ポストと朝日。
毛色の,
手編みな,
大事な日々。
首,
まで埋れて
秋のもみじ。
タオル,
は白い
夏の時季。
捕まえる桜,
春の息。
冬
が来るか知りたい。

蓑虫
に負担はかけられない
ワタシはダレ
でココはドコ。
靴下
履いて。
マフラー
巻いて。
森が無い
縫う隙間。

兎と羊
が案内する。
気温
が知りたく
頬
さする。
温かい
身に安心。
ストール裸
いやらしい。

栗鼠
は話す何事か。
周る蓑虫。
単色のパッチワーク。
生まれたて。
同じ歳。
同じ季節。
同じ身の上。
違う生き物。

枯れ草あっても,
ワタシ秋に生まれた。
立つ前に走る。
裸足は少女。
いちにー さん。
いちにー さん。

立つ前に走る。
裸足は少女。
いっちにー さんし。
いっちにーさんし。

立つ前に走る。
裸足の少女だ。
数を数えて
生きるんだ。