荒涼
帰り着くだろう
どのような丘陵へ?
どのようなレモンへ?
刻む時を
乾いた荒涼へ
雫の潤いに映させる
「君はどこから来る?」
“ここにずっと”
「いつ僕を見た?」
“精神はずっと健在よ”
戻らぬまま
息に気づいた
刻限はなく
ひとを記した
やがて辿るだろう
少しの曇りもない陽の下に
魂と詩篇のペアを待つ
ひとの不滅は
ひとの残した紙片に
ひとが微笑する言葉で 呼吸する
おまえは
どれほどの開けた路だったろう
数行の命の表れで
明日が芽吹く
この広い荒涼で 唯一つ灯す
再会の夢
荒涼
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