希う

希う


   



   






   







言葉でした


生きようとするのでした


言葉でした


ただのわたしの犬死すらも決してわたし一人の命ではないだろう



言葉でした



声を失い

ちりじりに

きれぎれに

一日ごとに

恐らく耐え難い思いで

死んでいきました



言葉だったのです



みな、

ひたむきに、

背中を小さく、

なにかを、

待っていたひとたちでした。

   



   






   

希う

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希う

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-02-22

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