声を織る
喪う声
行き場のないあの数日のみが
いつまでも聴こえながら
喪う声を織るごとに
いつの日も
夕刻の射光が
祈りだった
誰かを喪った誰かは
さまよう虚ろのままに
喪った誰かへ
もう一度
出遭おうとするのだろうか
また街の夕刻は
喪い続けるひとたちの
消える日々の続きの
喪う声を織る
声を。
声を織る
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