忘れ形見

忘れ形見

  



   






   






わたしが壊れていくように、

冬。



たくさん たくさん

たくさん眠って

ふっと

遠い日が

くっついてくる



帰ってきてくる人生に 雪の葉を添える

帰ってきてくれる遠い日へ 透明で灯す




苦しいなあ

苦しいなあ



苦しいときほど

日々が

帰ってきてくれる



この苛む鬱ですらも

忘れ形見かもしれなかった。

  



   






   

忘れ形見

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忘れ形見

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-02-14

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