冬枯れ

冬枯れ


   



   






   





誰でもなく

かけがえのない

自分のために生きている

一度きりだけの

リルを

生きようと



それでも

今も

他の誰でもなかった

かけがえのなかった

おまえのために

生きていたかった俺が

まだ

少し

ここに




一つだけ

生き遂げた朝


たとえば

こんな詩を。

   



   






   

冬枯れ

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冬枯れ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-02-05

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