金色の穂

金色の穂

   






   





   窓が


            永久に


        映すもの





窓に切望した





頑張れてないのかな

頑張れないのかな

ますます

轟々の車輪で死にたくなる





「生きていたいなあ、リルと」





一つだけが

未練のない地上のもの

ひとのいた地上


地上の

金色の

穂で

延びて行くなら





今日だけは

明日だけは

この冬だけは



切望が眠りに着く、 いつかの、 いつかの、 いつかの夏の日差しならば。


   






   

金色の穂

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金色の穂

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-01-31

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