名前の哀しみ

名前の哀しみ

   






   







   


日差しの温かみ


冬枯れの音のなかで

呼ばれることもなく

わたしの名前がない

名前の哀しみ


こんな色

遠さ

季節の哀しみ


日差しの温かみに おまえを名づけたい


微細に

変わりゆく温度の哀しみ


時折り

呼ぶ名前

名前の後に

話しかけるいまは

わかちあう出来事 心細く

遠い日々に

いまもただただ重なるだけの日が重なる

おまえの 名前の哀しみ


日差しの温かみ 悔しく

日差しに泣きたかった。

   






   







   

名前の哀しみ

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名前の哀しみ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-01-25

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