Neo border          [ Version1.0 ]     ■ 005 ■

Neo border [ Version1.0 ] ■ 005 ■

    Foresight

近未来、現実国家では正すことのできない不合理がネット上に仮想国家を生み出した

■ Neo Border  005 
世界中に広がった”Ragnarok Crisis(ネットパニック)”に対し、現実国家群は早急にネット系集合体トップの“Neo Border Company”に電子頭脳ブレーンを招集し、”Ragnarok(人工知能型ウイルス)”への緊急対策本部を立ち上げると同時に反撃を開始した。

当然”Ragnarok(人工知能型ウイルス)”は瞬時に世界中のフリーなネット、サーバー、クラウドを駆逐したが、セキュリティの堅固な領域への進行には時間を要した。
この鈍化した進行によって、進行パターンなどの解析が行われ、約一週間で対Ragnarokワクチンやファイヤーウォールを作製、投入などにより、徐々に進行の速度が鈍り、2,3週間後には完成させた“Savior(人工知能型セキュリティ)”を分刻みでバージョンアップしながら投入したため沈静化がすすみ、
わずか一ヵ月後には”Ragnarok(人工知能型ウイルス)”は消滅した。
当初予想された、まったく先の見えない解決期間が
驚くべきスピードで終わりを迎えた。

また
消失した膨大なデータや、ソフト、ハードのダメージは散々であったが、
これまたまったく先の見えない復旧期間といわれたものの、
ネット系集合体トップの“Neo Border Company”のシステムによって
わずか数ヶ月でほとんどが回復していく事になる。

やがて事態が収束に向かうにつれて被害が明確になっていったが
いくつもの深刻なダメージの中でも、中東諸国の中のいくつかの紛争地域での、偶然の幸運によって生物化学兵器の作動が停止していたことは、神のお導きがあったのかもしれない。

やがて、
「なぜ?」そして「どうする」が、世界を埋め尽くす。
なぜこんな事態になったのか?
なぜ”Ragnarok(人工知能型ウイルス)”が生まれたのか?
責任はどこにあるのか、そしてどうするか?
今後二度と起こらないようにするためにどうするか?

”Ragnarok(人工知能型ウイルス)”への緊急対策本部は、やがて原因究明本部となり調査を開始、
そして異例の速さで結果を現実国家群に提出した。

それをもとに翌日

現実国家群は世界に向けて同時発表をした。
今回の一連に関する原因が“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”にあると。

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この小説は将来映画製作用の原作のため、時間経過と共にバージョンが変化していきますので、ご理解のほど、よろしくお願いします。

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Foresight

  • 小説
  • 掌編
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-09-09

CC BY-NC-ND
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CC BY-NC-ND