幼さの中で

気だるいこんな朝でも
やらなきゃいけない宿題があって
目覚めて時計を見ると10:00だから
じゃあ再びお休みなさいって

中途半端に生きたくはないけど
いつだって出してきた答えはうやむやで
今言っていることも
どうせ明日には意味も分からなくなってるんだ

仕様がないだろう
僕の人生まだまだこれからだから
長い目温かい目で
そっと遠くから見守っておいてよ

つまらないこんな昼でも
両親は家族の為に働いていて
凄くて僕はやる気も出せない馬鹿だから
何でこんな風になってしまったのって

夢見心地じゃいられないけど
いつだって目の前の現実は厳しくて
今希うことも
やはり明日には不可能だって思い知らされてるんだ

仕方がないだろう
17年の歳月からまた1つ数えていくから
折り目折り目で
そっと優しく密かに声をかけてよ

眠れないこんな夜でも
宿題しながらあの頃を思い出していて
戻りたくても二度とは戻れないから
泣いてしまってノートを濡らして

大人になんてなりたくないけど
友達は日に日に向日葵みたいに背を伸ばしていて
今見ている景色も
向いている方角もきっと随分僕とは違うんだ

締まりがないだろう
また滲んでは新たなページをめくるから
両目涙目で
そっとぼやけた文字でエールを送るよ
頑張れって 幼さの中で

幼さの中で

幼さの中で

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-01-24

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