季節と散歩

青い春
答えも分からずに
間違いと決め付けていた
何時間考えても
意味が分からずに
日々模索して生きていた

淡い夏
記憶が散らばった
青信号とあの交差点
白線の上だけを
渡って何とか
危険を回避して生きていた

僕がいくつ歳をとったら
この景色は無くなるだろう
僕があとどれだけ心臓を鳴らせば
あの季節がやってくるだろう

儚い秋
曖昧に微笑んだ
君の横顔を忘れない
やっと色付いた紅葉も
落ちて踏まれて
枯れながらも生きていた

憂い冬
感情を氷付けにされて
しばらく麻痺していた
もしもあの時など
考えては無駄なのに
今も深く後悔して生きていた

僕がいくつ罪を償えば
許されて自由になるのだろう
僕があとどれだけ地球を歩けば
もう一度君に会えるだろう

季節と散歩

季節と散歩

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-01-23

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