君がいた

なぜこうなった

助けて、助けて
声がする。振り向くけど誰も居ない

進もうとすれば、大きくなる声。この声僕は知っているのだろうか…

============================================

学校なんて行きたくない。僕はいつでも一人だ。誰も僕を見てはくれないだろう。
信用なんて言葉とっくに捨てた。

嫌だよ、痛いよ、
声がする、振り向くけど誰も居ない。憂鬱な学校へとミチを進めば
声は悲痛に叫ぶ

=============================================

痛い、痛い、なんで僕がこんな思いしなければいけないんだろう
僕が悪い子だったの?嫌だよ、ごめんなさい、助けて、

あぁ、痛い、痛い、心が痛いよ…。みんなのその目が痛いよ…。

もう嫌だよ…、もう耐えたくない…。
声がする、振り向く力も残ってない僕は振り返らない。

進めない僕は、深い眠りについた。次目覚める特はもう辛いことなど無いことを望んで

=============================================

ザマァ見ろ…。俺はいつも見てたんだ…、痛かったんだ、お前のせいで

助けて??そんなの助けてやるわけ無いじゃん。僕が助けてって入った時お前はどうした??

俺は、おんなじことをしているだけだ

そんなの、俺じゃないって??お前が俺を知らなかっただけだ。せいぜい後悔しな


怖い、怖い、暗いよ…

声がする。振り向けばあいつがいる。
気付かないふりをして進めば…。

==============================================

目を開ければ、まっさらな世界。

でもなんだか懐かしい。ここにいたい。ここにきっと僕を必要としてくれる人がいる

あそこには、戻らない。

お帰り、待ってたぜ…

声がする。振り向けば見たこともない男の子。でも、懐かしい。

「xxxx!」

あぁ。なぜ僕はカレの名前を知ってるんだろう?なんでだろう、
とても感謝しなければいけないし、謝らなければいけないことがあったのに…。

あぁ、でももういいか、何もかも流れに任せてみようと思う。

==============================================

きおくのなかで きみが
みている ぼくを
がまんしていたものがあふれたあと、
いてもたてもいられなくなったけど
たちあがることなんてできなくて

そう、僕の中には…

君がいた

解釈は自由。自分的には非現実的な多重人格

君がいた

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-09-08

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted