Manager of a dream

彼はいつも私が眠れない時にやってくる

「ん……」

なかなか寝付けずゴロゴロしているとね

『どうしたの?眠れないの?』

って言う優しくてすこし掠れた声が聞こえて

「うん…」

そっか、ってさっきの声が聞こえたかと思うと

ピンク色のジャケットを羽織った黒髪の男が現れる

「ねぇ、いつもの歌、歌ってよ」

私をそっと抱き起こし優しく見つめる男に言う

『いつもの歌ね』

彼はそう言って優しく甘い声で歌い出す

彼は私が眠れない時は必ずこれを歌う

けれど、私はこの曲の題名を知らない

それでも、私はこの歌が、彼の声が好きだった

彼の体温に包まれながらゆっくり瞼を降ろす

そして、意識を手放す瞬間

彼は、夢の支配人は耳元でこう囁くのだ

『おやすみ、眠り姫』

Manager of a dream

Manager of a dream

NEWSで妄想 お相手は加藤さん!こんな夢の支配人いたら素敵ですよね…← 駄作です!

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-01-08

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