新年

あなたに、

潰された、

私の身体が

青白くなっていく、

(綺麗なことなど何もない)

世界で、1番美しい、

朝を、迎えてしまえば


もう、

…どうすることも


できなかった


行き場のない感情が

私たちを繋いでいて

それを胸に、抱くことは、

お互いがお互いの飼い主である、

こと、の、証明


窓枠に座って、

ぼんやり、眺めた、空、(ソラ)

雲間から、新しい、言葉が、

落ちる、散々な、日々に、

とめどなく、

今もなお、私の、ボロボロの、

リュックサックに、落ちて、

くれる、ね、

あたらしい、それだけで、

透き通って、光る、

そういうもの、だった

「わかっていた」

あなた、

金魚鉢の底に、隠しましたよね

わたしが撫でる

あなたの柔らかな髪が

全部まぼろしだって

ちゃんと、知って、いましたよ、

星雲を突き抜けた、

いつかの雷鳴、それだけは、

この、せかいにとって、は、

「あたらしい」、

そのことだけを告げる、

新年

新年

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-01-02

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