カッパ・マスター!!!!!!

 男は、またがっている、タイヤつきの構造によって、ロードをいま、進んでいた。からだの部分、また部分から、にじみでてくる、、、。つぎからつぎへと。だらだらと。それは、道路も、同じだったかも知れない。表面が、ぎらついている。ひとめ見れば、それはとっても、いじわるそうにも見える。なにか、いらだち、怒っているようにも思えてくるものだった。
 べろべろと、ただ、、、周りがながれ去っていくのであった。左右、周りが流れ、そのすべての流れいくことに、自分自身だけが静止しているかのように、現に、動いているのであった。一般的で、異色などではない、概ね黒の、、、、ぷらすよごれやさびとの、乗り物と、存在が、一体であった。いまや、そして、いまは、乗り物がひとつのよくは知らないながらに組み立てられた構造であるように、また、周囲というものがおおく、そうであるのとも等しく、また、あろうことか、それすらとも一体となって、乗り物と、部分部分から、いくらかの時の経過とともに、すでにふきだしている男の存在とが、組み合わさったうえ、ひとつの、構造であった。
 ヒャヒャッと、巨大なものが横手にのびひろがった。と思えば、置き去りにする、またがっている、その男を。各、、、形式が、ある。しりをあずけた、その男の目指している場所は、さほどの遠方でもない。ヒャッ、と、男の右をのびて、また、おなじ、ひとをなかに収蔵したものがすぎていく。しま模様の路をはしりさった。かたちと、いろをもった巨体が男のすこし前方を旋回しつつ、、、。路はひとしれず、きしみ、すこしだけ、、、うねっていたのかも知れない。男は、小刻みな段差に揺れる。土かよごれがまぶしてある。放置された、もとの製品が乱れてもはや主義主張もなくすっころがってある。さっそうと、その製品の容積に比して巨大な、輪が去る。ちょうどこの場合、ふたつ。ぴやぁぴやぁ、、、たてつづけに、男と、いまの男の構造に比してさえ大きな、ひとをなかに収蔵したかたまりが、かたわらを、過ぎ去る。ある種、牛のように、もうもうと音をとどろかせて。ただ、小さな火事とでもいうように、煙があがった。そのとき、男の思考は、とりたてて動いていなかった。
 急用ができた、
 それはそうかも知れぬ、、、にしろ、カッテだ、男の頭はかくめぐった。
 風が一帯をなですぎるもののうちに、男も含まれる。しかし、涼しさは一瞬のみの、思わせぶり、むしろ、それへの期待をかきたて、吹き上げるのみだった。接地したあしは本のくつ覆いのさきで、かたがわのが、そうだった。べろべろと、ながれるものが、表面をたれた。着衣の腕のぶぶんの、手前がいま、それを吸う。あてがって、対応させ。股をわたらせた男は、ないわけではないゼニのわずかな量を費やして、たちどまって、とうとう降りて、得たものの冷たさを手の内にとらえて、身体へと、招聘しはじめるのだった。
 もとより、男は賭博は不得手で、連れへの付き合い以上に、みずから、接近したことはこれまでになかった。そんな男にして、出入りの経験もない、とある、場所が、男の家からも、ヤツの家からにしろ、離れていないところに、ある。景気はよいのか、どれくらいの人間がはたして出入りしているのか、よごれているかのように、曇ったオモテのその内側では、どんな顔カンバンたちがならび、いかなる雰囲気で、どんな会話が、笑いが、感情が交わされているのか、想像してみようとしても、およそ、具体性がともなわないものであった。ららといき、すーすといって、ちゃきちゃきして、あそこをすぎて、まがって、いって、いって、まがって、いっていっていって、そこからはもう、すぐ目と鼻のさきである。さして時間は要しない。見た目は、あまりいい感じはしない。誰もが、ほぼ、通り過ぎるばかりで、注視しない。過ぎていくばかりの、路のかたわら。目印らしいもの、それも欠けている。ただ、ときおり音がなかから漏れ聞こえた。また、タクシーがしばしば停車し、ドアをあけて地にその二本のあしで立った決まった格好の年長のおとこが、いた。車だけのときもある。あの日とか、また、いつかの日にも、その男は目撃された。どちらかといえば、店は、暗い。連れは、ある日に、なかにはいっていったという。そして、閉ざされたようなその店の、雰囲気や、常連のなかに、まるまる新顔として、わってはいっていったのだと、男にもらした。
 無窮にひろがるうえにしたがい、男の目のさきざきも、かげり少なく、陽気である。渡された硬いつな、つな。設置物、めさきの路の縦横、たまたま区画だてられた白い領土、もうもうした音が周囲をあきず、行き交っている、設置物にみずから呑まれ行くひとの背、、、歩いていく、みずからの静止をよそに、周囲が流れていく。男は材質をにぎる手に汗をにぎり、また、口のまわりをちろちろと舌のさきでなめた。こんな、、、バカなことはない、、、。うえはうすく、青っぽく、目線はいろいろだったが、灰色か、黒か、いずれ、明るい色もさしていることはさしていたが、それすら、つくりものめいた気配が白々しく、暗い色、くすんだ色に感じられる限り、したの男にとっての視野は、大した華やかさを備えていなさそうであった。ただ、ななめに、うえからの強烈な道がわたされる。鼻隆起と、その北の、ふたつの目でそれを受ける。まつげのしたが、ぱたぱたとあけしめされる。男が肌身はなさない、およそつまらない程度の、もらいうけた時給のうち、いくたりかの収められた札入れと、もうひとつは携帯用の言語集塵箱に、さきほど、つれの言語が訪れたのであって、今日の、それも、いまのいまからの約束が、守れない旨とそれについての弁護めいた書きが、とつじょとして、告知された。まっすぐに向かうその道とともに、まっすぐに落ち合うはずだった場へと向かう時間が、きっぱりと、また、一方的に、あるいはひとりとりのこされたよう、断たれたかのようだった。ふう??と息をついたのは、それからのち、冷たい、みずから懐をいくぶん痛めて招いた流れが、体内はその上方をながれくだっている頃だった。
──すまん、そっちにいけなくなった。突然で、すまん。急用ってやつだ。全然予期していなかった。ほんとに。
 とりたてて思考していなかった男のあたまが、鈍いままながらに、がたがた言い出す。注がれる光、そしてその熱によって、湯気さえでそうな黒い草々の、その奥だ。なかの、ちいさな、歯車が、つぎの、かみ合ったやつとともに、ちいさく、きしむ。からから、いう。予定が断ち切れたことについて、道を、いまからの進むべき道を、軌道修正しようとしている。ただ、これで、そのまま、もときた道を帰るわけではなかった。それは、会えぬ次第となったつれの、示唆による。息をついて、ふたたび、固定座席のうえのひととなる。がたがたと風をきって、とくに表情らしい表情もみられず、けれどなにをか思う、淡々とした行い、動作、表情のすこし奥に。地を飛ぶ鳥のように、直線的に、はしる。道をなお、進む。鉄路と、おおきな構造があふれている。おまけのような、音と。また、音と。ずももぉという。つれの男は、しごく、かるい気持ちで、その店にはいってみた、という。ヒマであったこと、のみならず、、、というより、ふとした、おりおりの風の吹くさまのような、気持ちのながれ、ひっきょう、きまぐれにすぎなかったという。足が構造にしたがって、そして、構造と結託して、軌道をながれる。ふぅ。息をつく。短いよこがわにひらけた路を何本かまっすぐまっすぐに、つぎからつぎへと渡って、それから、またすすんでいると、歩くものの中心の舗装済みのところの正面からの障害の移動到来によって大きな川のがわに流れてきたものものが、男の前方にしりをみせる格好となった。並んで走っているが、男の速度に比べると、やや遅い。したがって、距離はすこしずつ、縮まっていく、、、、そのうちに、ふたつのかたまりが迫ってくる。ひとつは、尻のある女で、もうひとつは、あしが、なかに空洞をもっている、若草のような色の、コットン地に通ったものだった。それぞれの駆動部が機能し、内燃料を燃やし、さりとて煙は立てず、すすんでおった。くるくると、それぞれの二本のハンドルのようなものが動いている。男は、ななめからあらわれた、それら、ひだりの尻と、若草色とを、瞬間、見続けていた。──と、もどかしい距離差となってきて、うしろについてまわるというのでないならば、の距離となってきて、前後位置から、まさにふたつのわずかの間をぬって、という間隔ではないということであれば、男は自らの様態の速度増しをいつからか意志し、実際そうなった瞬間に相変わらず近づきつつ段差区切りあるひだりがわならぬ右がわへ、王道をわがもの顔かあるいはなにもゆえ知らぬ顔かではしりぬけうなりぬける巨魚どものながれをひとしきり見極めてから、出ようとした。ひだりがわへやや傾いた男の顔の傾きがもとにもどった拍子、頬に赤みがいくらかさして、そこに健康の証のようなものを認めた。空いた、あるいは空間のある、大道路をなお経て、ふたつの進みつつあるものを、抜かして消し去る。さらにいくらかして、あらわれた、巨魚の後部をかためにする。、、、男は、迷わずして、左に折れた。
「べつに、ふつうさ」
「そうか」
「ただね」と語を継ぐ。「ただね、まあ、ふふふ、、、そりゃあ、ふつうはふつうだ、大部分は」
「といいますと?、、、午前さま?」
「うん。雰囲気も、客層も、まあ、やってることも、よ」
 さらに、
「まあ、そりゃあさあ、いいイメージはなくて、基本、じめじめ系なんだけど、、、さ、ウラ、っていうの? ウラ的なことはなかったよ」
「ふ?ん」(そりゃそうだろ)(、、、だって、お前にウラ的な、、、たとえあったにせよ、だぜ、そもそもお前にウラ的なことをみせるわけねぇじゃん)
「だから、おおむね普通よ、普通。それに、ふつうに、勝ったし」
「コングラっ。で、いかほど??」
「まあね、そこそこよ」
 と言い、
「まあ、それはいいんだけど、、、さ、ちょっと、ね、、、」
 男はつぎの言葉を黙って待っている、と、
「そこのマスターがね、、、」
「うん」
「カッパなんだよ」
「ん、、、? マスターって、店長みたいなもんか? それが、か?」
 ああ、と、つれ。つれはやや眉をしかめ、言い放って、よそを向いている。
 そのつれの顔を横からじとじとと眺め、、、して、
「ほぉ、マスターが、、、。だろう? だろうよ」
「うむ」
 、、、やがて、くるっと回ることのできる仕様のものに落ち続けていた二者の腰が浮き上がった。それぞれに払い、大店内をあとにする。話はしっかり流れ、それ、いまから考えれば運命を基軸にして迂回しつつあって、男とて、かたときのものとしてその気さえないままにうっちゃっていたのだったが、ふたりの、その日の別離のきわに、日のおちた頃に、それとはなく、つぶやき加減に、しずかに、もうひとつしずかに、ふたりっきりの、狭い方の空間のうちがわで、妙なにおいのただよい鼻穴へとちょくちょくと出入りする中で、言うがわのこころさえ、そこにこもるよう、つれの方が、「いっちょ、いくか? いってみるか?」
 間髪いれず、すっかり念頭を去ることおびただしかった話題ゆえ、「どこに?」
 つれはゆるぎない様子で、
「さっき言ってたろ。マスター、、、、カッパを見に、さ」
「え」と瞬間声を漏らし、それから男は、「ほぉ?」とあとをついだ。
「どんなもんなんだい、カッパって? やっぱり緑なのか?」
 つれはまじめくさって、
「うん。そう。緑、、、だな。まあちょっと、、、黄色がかってるかな」
「黄色い要素が入っている、と」男はそう言い、同調する。
「口はとがってるな。、、、卑怯者かといえば、そうでもないな」
(いやおれは、カッパいこーる卑怯だという印象はないが、、、)と男の内心が微動する。
「愛想は悪くない、、、な。やはり、そこは、稼がないと、客がおとずれて、のものだからな」
「人語をしゃべるのか?」
「ジンゴ? うん。当然だ。当然、喋る」
(どこがだよ)
「あまり話はうまくないがな、、、、ひとなみだね」
 生まれてから、27年と130日ほどが経って、男は、生まれてはじめて、カッパを見にいくことになった。おれが先導してやろう、なにせよ、見ものだぜ、とつれがいった。
 身長は? 体重は? やはり、頭のうえに皿はあるのか?、、、、、、
 ふん。
 あ?あ、、、、なんだかなぁ。
 大掛かりな道の横をゆく男のものはいたく狭かった。暑さで、頭のその内外というものは、適度にほどけている。なにがしか、目先からの移動障害の訪れが肩身を寄せるかしての先方か男の方でかの、いずれかの配慮をいちいちに喚起して煩瑣である。物事に対する、氷の意欲は、べたべた溶け始めている。あたまをそれでも動かし、瞭然たる視界のうち、隙をみて、向こう岸に渡った。上方のとんぼの目が真っ赤になる。やや、深く鼻のそれぞれの穴から気流を招いて、微弱な自分音を鳴らしていて、いつか、変わったとんぼの目の許可において、おとこと、また、おとこに関係のない者らが、同時にのとのととうごきはじめる。このときの、向こう岸はいくらかの距離を有していたが男はまずいの一番に制覇してみせたのだった。泳ぎわたる男らを横からぼおとして見ているようである姿勢のものらは、それを支持する材質をのぞいて、すこしく高い位置、、、宙に浮かんでいた。
 ──ひとりで行くか?
 ──いや、、、。男はいいよどみ、止まったに等しく、汲んでつれの返答は、──そうか。、、、ふふふ、でも、そういうと思ったよ。(なぜだ?)つづけて、──手は打った、、、、打ったのだよ。心配はいらない。(なァに? どういうこった、、、?)──おれはいけないが、んで、おれなくしてお前がひとりで例の店に足を踏み入れないというなら、それなら、、、ということで、手は打った、これまで、おまえには紹介したことがなかったが、、、ひとりの男に連絡をとった、んでお前は、、、かれに会え、話はすでに通してある、、、ダイジョーブ、そこそこいいヤツだ。(なんだそりゃ)
 このとき、男にはしかし、代替としてつれにより、自身へと、もちきたらされた案を払いのける程度の主体性が、保持されていなかったようで、対するに返答は、そうしてみようかなぁ的なものであった。かの店うちへひとりで、、、というさきのものにしろ、拒んだというより、その瞬間、あたまはさほどに働いていず、判断しかねていた、というくらいのものだったよう。ともかく、いずれのものも、彼自身、飛びついたわけではなかったのである。また、待つ。どこかの川も、時も、流れていよう。大人がただ、どこかへと歩いているのが見える。もはや、義務の教育から、義務の教育からだけは、解放されたかれが。しずんだ色彩をひろげる、シャツをびっちり身体にくっつけて。両のふりこを振って。首台に据えた、黒っぽい、顔ダルマを維持して。かたかたと、またを揺らして。覆った突端を繰り出して、繰り出して。白く、描かれた、ひろがる、ちいさく突起し突起し、した場を。黒い上方の突端に、はるか上からの注ぎをくらいながら。ひとり、ひとりぶんの、背中、そして、背中にのりうつった人生を、負いながら、で。
 考えのない、さしてその生に光を見出してさえいない男がかかる大人の脇をすりぬける。二輪構造の男が。
 対象として、動機のもたれない構えが、およそ両側に。自然、命令を受ける。空から爆弾が投下されてくるとすればなんとしてもそしてなんとかしてできる限り避けるよう、事故に遭いたくないならば、止まれと、進むなと。自然、それを受け入れる。日常の見えない、規範としての、意志が飛び交っている。ナガイ命なき緑のへびの鎌首をひっつかんで威張らずむしろ精を出し、駆って、みずを周囲にばらばらやっているのは、なんらかの前掛けでおおったもので、立場と目的と意志を示しているらしかった。髪ヘビがおよそくねっている。存在は、およお矮小である。つぺっと、おとこにたいして、へび口をよそにむけてやりすごした。吐き痕がべったりと路地に膠着し出した紋様、、、それを、にじり踏み越え去る。そこでも、その隣でも隣の隣の隣でも、、、、なく、行く。くるしげになまあたたかい、気をまえに押し出す。流れがそう命じ、前傾で、ちからを費やす分、身で、風を切る。頭部が、そよぐ。すこし、ほんのすこしだけ、胸を高鳴らせたのが、二輪構造を停止し、そこから離脱し、足構造のものと、復帰し、ひとつば、たまたま飲み込んで壁ならびに出入り口の構えをみやったときである。う???ん、誰だ、、、、男のなかがすこし揺れる。戸惑いに似ている。迷いもほんのりとわきあがった。迷いは、ちいさな、それでも、不毛をとらえるようなその直観と、引き返せ、とでもいうかのような、声であった。まあいいさ。帰途および帰途後の空間・時間に、なにがあるわけでもないのだ、このことの後押しも影響したものか、男はそこから、いわれたままにコースをたどる足取りを得た。向き合い門番人の、規定に服した声のその意味内容に対するに、「ああ、じゃあ」と自身を証立てつつ申請する。とびらのあとは、一体に、内容物の冷却が、意図されていた。席穴が配置されている公共空間にも、ぱらぱらと、うごめく要素があって、一歩二歩と利用空間に進み入った瞬間に、早速、うろうろと、あたかも視界を試験するよう見渡す、おとこの目と、ぶつかった、いっついの目がありはしたが。もたげた両の手でささえてひらき、目線を下方へさげおろして焦点をあて、ものを吟味してかかっているものの背面をせまりくる収納におしせばめられた隘路にて体躯をななめ気味にそらしながらやりすごして、経由して、どうかといえば、区切られたもののあてがわれた箇所のならぶ方へ歩をすすめる。体表をすべる液がやや乾き、べたついている。空間の基準的なにおいを、鼻孔へと招じ入れ、いささか心身を硬直させて、とびらへ、向こうへと通じる合図としての手部指の付け根部からの小衝撃波の音信号をさし送った。
 かた時、間をおき、不安がさしこみきざそうとした折に、
「おう」と内より音が返り、がさがさと、なにがしか、手間を経る音信号がそれにつづいていたその折に、「お前だろ? 約束の、、、」と、顔なき相手の第二の声のきれはしが。「ん、、、ん、あ、ああ、たぶん、、、」
「たぶん、か。はいれよ」
男はこのときためらわずに、勢いに似たものを得て足を繰り出した。──と、なかは思いのほかにせまく、鈍角にひらいた支えものにすっかり身をゆだねた格好の相手の省みるそのまなざしがすぐ間近だった。あわせ、合致する。相手はいたく弛緩したからだ格好で、片側に白い書物の中途に指をさしこみおりつつ、くびをねじりもどすと、「ああ。おれがそっちにいった方がいいか」──いやっ、、、と、男は反応しかけたが。「ま、いいか」と、ひとり相手は結論めいた口調で自身の説を回収した。
「──で、だな」
「うん」すっぽりと、相手の後頭部やらをみせつけられた手持ち無沙汰を展開する佇立した男の思考はとりたてて動いていない。
「あそこの、れいの、カッパだろ?」
「あ、ああ」
「あれは、まあ、ああいうもんだよ」
 男はただ黙しており、まばたきなどを、二、三。
 
 

カッパ・マスター!!!!!!

カッパ・マスター!!!!!!

もうすぐ完成いたしまする。そのほんの手前???まで。

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-02-23

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

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