日々
嘘と無さしかないこの世界に
訴え続ける一人の眼差しがある
どんなに嘘で自制させても
どんなに無さで埋め合わせても
本当 が唯一ここたった今目の前にいる
泣いてもいいですか 笑ってもいいですか
奪いたい思いが悲しむ
吹きすさぶ闇の嵐の中に
決して消えない小さなともし火がある
灯りを掲げると見えなくなる
本当 の小さなともし火がある
悲しいな 悲しいな
摑めたら 掴めたら
状況の絡まり蠢く関係の中に
決して鏡に映らない一言がある
呟いてみると消え去ってしまう
本当 の思いがある
気にしない 気にしない
忘れよう 忘れよう
満ち満ちた緑の中に
埋もれそうな悲しみが光る
手に取ってみると霧散してゆく
本当 の一欠けらの涙がある
終えよう 終えよう
僕が透かすと 虹色に溶けて
互いの思い見つめる扉に
去らせない小さな鍵がある
ただ少し指を触れ カチリと放てばいい悲しみを
させないように窓の外から風が笑って
本当 は未熟な僕にとって救いだったから
代わりに小さく唄うのです
本当 は
僕の生そのものに訴え続けるのです
これからも僕に溶けるのです
だからそれでもいいのです
君からもらった 本当 は
しなやかに形を変えながら
僕の心に生き続けます
日々