悟り

死のうとして腕を切っても
ある朝からご飯が出なくても
突然グループからはぶられても
今日も僕は知らない場所へ行くよ
古びた闇を捨てて新しい光を求めて 

してる事を下らないと笑われても
汚いと描いてる絵を破かれても
さっさと死ねとTwitterで呟かれても
明日死ぬ確率僕と君同じだって
そう思ってこの頃は生きてるよ
そう全てが幸せの予兆だって
そう思ってなきゃ生きてけないから

皆気付いてる 
世界が腐ってるって
その中で今さっき生まれたかの様な
純粋な姿演じてる
ずる賢くなってる
そういえば
嘘をつく時って
何かを探ってるかの様に
目がキョロキョロ動いてる

変わろうとして宣言しても
遠足の前日に風邪をひいても
下を見つけて上に立っても
歳を食ったら価値観も変わるよ
免疫も立場も上がって下がって

いくら勉強が出来なくても
小さい足で小さい虫踏み潰しても
鏡に醜い顔が映っていても
生まれた意味僕と君同じだって
そう思ってこの頃は息してるよ
そう全てが僕の予定調和だって
そう思ってなきゃここまで来れなかったから

皆悟ってる
一人はつまらないって
だから弱いものを見つけては
大人に内緒で
強いフリをしてる
残念だよ
本当はもう少しまともなのに
生まれたての戦争の様に
死んだ後のこと考えてなくて

悟り

悟り

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-12-14

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