召喚士と十二の召喚石【銀髪少年】

召喚士と十二の召喚石【銀髪少年】

テスト期間中に描いた作品です。中途半端ですが、まだまだ書いていきます!!


 コンクリートの歩道を悠はのんびりと帰っていた。
 (今日は変な一日だったなぁ・・・・)
 気が狂った美咲、謎の妖魔、ナイトメア。・・・・・そしてなによりジンがくれた指輪が変な生き物になったこと。
 (明日、ジンになんて言えばいいんだろ・・・・)
 指輪はあの”アクセリア”自身だ。岬といっしょに生徒会室に置いたまま。怖くて取りにも行けない。
 悠の家は母子家庭だ。一人っ子だし、父親は行方が知らず、会ったことすらない。
 「ただいまー」
 茶色い漆塗りのドアをくぐり、薄い紺色の色をした我が家に入った。
 「悠!こっちに来なさい!!」
 居間のほうからお母さんの声が上がった。
 「えー、なんで?」
 「いいから来なさい!!」
 「むー」
 カバンを玄関にほおり出し、靴を脱いで居間へ向かった。
 「なに?お母さ」
 最後まで言い終わらないうちに白い物体が悠に突進してきた。
 「ゆーーーーーーうーーーーーーー!!!」
 思い切りぶつかり、悠と”それ”はひっくり返った。
 「やーーーっと帰って来たぁ!!」
 ”それ”は小さい少年だった。白い髪を肩まで伸ばし、真っ黒のパーカーをはおり、短パンからは白くて細い足がのぞいている。
 「悠!そのこはだれなの?」
 怒った顔のお母さんが悠の顔をのぞいた。
 「ちょっと待ってよ、まずは座らせて。」
 少年をかかえてソファに座った。
 「とゆーよりこっちが聞きたいよ。この子誰?」
 「おいおい、わいを忘れんなよ」
 聞きなれた、あの関西弁を少年がしゃべりだした。
 「・・!?も、もしや」
 ((ちょっとだまっときい。))
 アクセリアがまた、頭に話しかけて来た。
 ((やっぱりアクセリアだ!!))
 ((!?ゆ、悠!?今お前さんどうやって話しかけた?))
 「へ?」
 今度は頭ではなく、自分自身の口からしゃべっていた。
 「悠?どうかしたの?」
 「・・・なんでもないよ。お母さん。ちょっとこの子とアタシの部屋で話してくる。」
 「まあ・・わかった。じゃあお母さん、買い物に行ってくるから留守番たのんだよ。」
 「はーいはい」
 アクセリアといっしょに階段を上り、悠の部屋に入って行った。
 「・・・・・・」
 「・・・・・・」
 おたがいに黙りこみ、お母さんが玄関のドアを閉めた瞬間、沈黙が悠によって破られた。
 「アクセリア!!なんでこんなところにいるの?」
 「それはお前さんを探しておったんよ。」
 「え、なんで?」
 アクセリアが音を立てずに一瞬で獣バージョンに戻った。
 「指輪の裏、”ソロモン”て彫られているのを見たか?」
 「う、うん見たけど。」
「 じゃあ」
 ベットの上にぴょんととび乗り、寝転んだ。
 「いまから話すことを、よぉーく聞いとってや。」


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召喚士と十二の召喚石【銀髪少年】

今度は昔話風です。三月には書けていると思いますんで。

召喚士と十二の召喚石【銀髪少年】

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-02-22

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