ごめんね、さみしさを言えなかった
街を迷うしか 生きられなかった
“ごめんね、さみしさを言えなかった”
告げ残したひとの顔は
写真の眼が
潤んだ気がした
“詩を読んでからずっとリルだったよ”
「なんにも心配いらないさ」
寂しさ
おれのも おまえのも
綺麗だったさ
あの七月に 紫煙を流した。
ごめんね、さみしさを言えなかった
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