MOZART!
2011/1/20・21『MOZART!』梅田芸術劇場
脚本・歌詞=ミヒャエル・クエンツ
音楽=シルベスター・リーバイ
演出=小池修一郎
キャスト
ヴォルフガング・モーツアルト=井上芳雄・山崎育三郎
ナンネール=高橋由美子
コンスタンツェ=島袋寛子
ヴァルトシュテッテン男爵夫人=涼風真世・香寿たつき
セシリア・ウエーバー=阿知波悟美
アルコ伯爵=武岡淳一
エマヌエル・シカネーダー=吉野圭吾
コロレド大司教=山口祐一郎
レオポルド=市村正親
久々のモーツアルト!・・・、井上くんがトークショウの中で言っていたが、5年ぶりになるらしい。
久し振りに観た「モーツアルト!」とっても良かった!
20日のヴォルフガングは山崎育三郎くん、初めて観る人だが「レミゼ」のマリウスでデビューした方らしい。
声の質はあっきーに似ているかな? ただ頑張っているけど、まだ精一杯という雰囲気、だったけど、でもやんちゃなヴォルフガングにはぴったりだよ。それに引きかえ井上くんは大人になったなぁ?と思った。
一幕のやんちゃで我儘なヴォルフガングは演技で凌いでいた感じがしたが
二幕の終わり、自分の才能に絶望していく様は本当に痛ましく可哀相で涙がこぼれた。
私はこの作品の初演は観ていないのだが再演を見た。
その時雑誌かなにかで井上君の心の葛藤の記事を読んだ記憶が有る。
中川あっきーが演じるヴォルフガングの天性とも言える歌声に、勝てないっ!と思ったそうだ。
辛かっただろうなと思った。そのあっきーは今回は居ないが
辛い心を乗り越えて主役を演じ続けた井上くんの成長は見事だと思う!
彼の努力に心から拍手を送りたい。
それと今回アマデが演じる役の大きさに心を奪われた。
今回のアマデは3人だが小学校3年生から6年までだったかな?
舞台の上に居るアマデは本当に小柄である。白いかつらに赤いコート、茶色の楽譜と才能の入った小箱を脇に抱えて或る時は座って楽譜にペンを走らせ、或る時はヴォルフガングを突き飛ばしたり服を引っ張って行くなと制したり、その動きの一つ一つにヴォルフガングの心を現す意味があるのだと感じた。
ヴォルフガングの腕に思いっきり腕を振り上げ力いっぱい振り下ろしてペンを刺し、血染めのインクで楽譜を書くアマデの姿に鳥肌が立った。
20日のカーテンコールで山崎くんが、昨年の9月から一緒に練習を頑張ってきた
アマデ役の黒木璃七(くろきりあな)ちゃんが今日が千秋楽だと紹介した。
本当に主役のヴルフガングと常に舞台上に存在し、台詞は一言も無い代わりに、ヴォルフガングの心の中を映し出す動きを的確に演じるアマデの存在なくしてモーツアルトは語れないなと思う。
男爵夫人もWキャスト、涼風真世さんはよく通る凛とした声で、星から降る金を歌い上げる。男爵夫人としての威厳もあり
素晴らしかった。香寿たつきさんは人間味溢れる男爵夫人といった所かな?
私の好みからすれば涼風さんに軍配を上げたい。
猊下!山口祐一郎さん、(笑)
あの圧倒的な歌声はまだ健在だけど、何処とはいえないけど年とったかな?という雰囲気が漂っていた。
ナンネール役の高橋由美子さん、この人年は幾つだろう?(笑)
何年経っても変らず可愛らしく若いなぁーと感心した。
そしてシカネーダ(吉野圭吾)!!
前回より出番が増えてないー? 何度観ても、全く芯のぶれない踊りは素晴らしいー!という言葉に尽きる。
まるで女装しているかのような髪型や衣装もとっても良く似合っていて、
彼の出ている場面は何処をとってもとってもステキだった。
ただ吉野さんは踊りはダントツだが歌というか歌声は・・・相変わらず(笑)
声の質が悪いのよね。ミュージカルスター(?)としては辛い所。
21日の終演後アルコ伯爵役の武井さんの司会で井上くん、山崎くん、島袋さんのトークショウがあった。抽選会も有ったりして楽しい時間を過ごしました。
家に帰ってからもモーツアルトの音楽がづーっと頭の中で鳴り響いています(笑)
ストーリーについては前回の感想文を参考にしてみて下さい。
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