触るとチッチッチ痛えーよ -6- a PieceOf LUCK
親し~い~の~!イチバン~!人も物もご飯もー! こわーいーのやだーあー。
親し~い~の~!イチバン~!人も物もご飯もー!
こわーいーのやだーあー。
昔、むかーしの、大昔から童話があったそうな、それはそれは・・・んです。はーぁ?
紀元前427年出生だと、えっと、今から2500年くらい前だぞ、その人プラトン以来、童話ほど親しみやすいラノベはないと語っている。
それにしても童話なんだろ、子供向けなんだろ、それがなんであそまで怖い言葉を入れる時があんの?
そんな宇宙人的昔の人がだぞ、まぁ、確かにプラトンさんは大哲学者には違いないけどさ。それにしても、なんであーも残酷なシーンの話が・・・幼い者たちには・・不適格だろ?
教科書だからだよ。
え??
美的・善悪判断・価値観育みは教科書の得意わざじゃんか、これだよ。
なーるほど、なら納得だね。
と云い終わらない口で、「ねー、翔大くん、なんで 『行きはよいよい~』で、『帰りは怖い-』なの? なんか不思議な云い方だなーって」
「それ、おれも思った。結構わらべ歌ってそんな謎ちっく表現があったり、中には“舌を切られた雀は~”って切られたら血が出るだろ、痛てえーだろ、食べれねえだろ、的な残酷なのも多いらし、あれじゃねえっか、童話は揶揄して楽しんでる?みたいな」
「やゆって??」
「おもしろおかしく楽しむために読んだ人たちがいろいろと、勝手にこじつけ話をつくってるってこと、実は俺も最近、あーそーんだー、だったんだけど」
「へー、じゃ、その恐いの意味は?」
「人柱として神社に奉納とか?冗談だけどな。田園道の夜は真っ暗だから帰りは痴漢に注意しろとか、色々あるけどそんなの可笑しいよ。東北地方では怖いは疲れたっての意味もあるらしいし。行きは楽ちんだけど帰りは疲れちゃっておんぶー!とかw」
「よく知ってるね。これも知ってる? 『指きりげんまい 嘘ついたら針千本飲ます 指切った』 って?」
「ありえねーよ、針飲ませたら、しかも千本?ないない! 指切ったら、完璧犯罪だろ。捕まって傷害罪で牢屋だ、下手したら殺人罪だ、良くて殺人未遂罪だ。たぶん教育的比喩の意味合いを込めて大げさな表現にしたんだと思うけど、そう思った方が良くね」
何?その、ひゆ、って、
ある物事のーっ、説明や描写のためにたとえる、つまり、強調や誇張の効果を上げるために使うテクが比喩ってことじゃね。
ほー、なーるほど、納得!そう捉えたほうが歌もきれいに盛って聴こえるしね。
スマホを前にニタニタ表情の愛乃に気づく翔大。
ところで、と云う顔つきで翔太はつづけて云う。「そんでさ、国の標語の話だけど、ここ見てみ、載ってる」
デジ・ブックをのぞきこむ二人。
日本国の標語はなんだろう? “武士道か? 大和魂か? 欲しがりません勝つまではか? (ふるーい大日本帝国時代の標語)”。
実は、今はそのような標語は無いんだ、だって。なら、作ればいいのに。
何がイイと思う? kawii の標語はどうだ?
ちなみに、フランスのは “自由、平等、友愛” であり、アメリカ合衆国のは “我々の擁護者神の下で”、である。
アピるのが下手な日本人か? 国際化に馴染めない体質なのか? どっちにしても損だーあー。
でも、でも、日本人は色々あっても最後はまとまるこの民族性、和の力 ⇒ 協調性 ⇒ 勤勉な人種 ⇒ “黄金の組織力”、その内のどれかを? kawii もイイけど、最後のを標語にしたらどうだ?
黄金の国ジパング、とかつて呼ばれたこともあったしな(東方見聞録byマルコ・ポーロら)。
彼の国の国花として定めている花の名はアザミ、日本では赤色ですがスコットランドのは紫色、です。
“防衛力はピカイチだよ、花の外形は美しいよ、が触ろうとするとチッチッチ気をつけて!痛い目に遭うよ、そのトゲで血が出るよ、と攻撃はしませんよ、だが強力な防衛力アピがスコットランドにはある!を主張してるような”。
確かに、誇示は必要だ。
スカートをはいた男性とゆめゆめバカにしてはならない。
このような歴史ある風土と活気ある人並みにおおわれた市場を闊歩するまだ十歳にも届かない幼い少年アンディ、本名、Andrew・アンドリユー、の愛称名です。
十歳といやー、好きになった子いったけな~、近くに来るだけでもーだめ、どうしてるかなー・・・。
これはどうでもいい。
触るとチッチッチ痛えーよ -6- a PieceOf LUCK