碧き大地に碧き人在り、、、 -2- a Piece of LUCK
碧き大地に碧き人在り、、、 -2- a Piece of LUCK
ふたつカップが、カラメルビスケットを横に、並ぶ、向き合う、このカフェ。
ビスケットにコーヒーはお似合いなコラボ。
ビターなコーヒーの香りを、このクッキーの甘さが一層引き立ててくれる。シナモンコーヒーの味わいを尚一層深め、二人の想いも深めてるよう。
四階から見る光景が心地好く触れて来る、そっと吹き寄せて来るのがたまらない。
外は、緑、緑、緑と自己主張してる姿が可愛い。
この姿を見通す館内には、その庭園内からそっと呼びかけてくる風だろうか、声だろうか、優しく目に耳に語りかけて来るよう。
運び来る風、無造作に置かれた植木超しに、|童子の表情をうかべ、キャッキャッしている、その風に包まれる、柔らかな二人となってここに。
屈託のないそよ風が、二人の表情を、一層素な気持ちへと、一層優しくへと、導くよう。
この図書館はまちまちに、どうぞご自由にと、弁当持ち込み可なのが尚いい。
食べる人の姿にも等しく吹き入れて来る空気までも美味しく感じてならない。
座して語り合う議員やら秘書だろうか又官僚っぽい人達もちらほらと、中学生見学者一行の活気ある声も澄み聞こえ。
普段知って見た顔つきとは大違い唯の人じゃんか、どの議員も。
あれはいけねー、ハゲーーーッと絶叫し、運転中の秘書をボコボコ殴った東大出身元官僚のT議員。
誰であろうと、どんな仕事をしてとしても、あれじゃ、月給2百50万円は高過ぎだろー! いや落選してゼロ円だった。
そこまで言われたなら、ブスーーーーッッと絶叫二倍返してやればよかったのに。
いや、身体攻撃をするやつは底辺馬鹿のやることだ。
目の不自由な人を|盲!盲!と|囃したてるのに等しい。ハゲの、白髪の、自分以下収入者の、どこが悪い?身体攻撃するやつの方がはるか|醜い。ブスの典型だ。
周りは、自らもだが、笑ってたとしても結局は人がみな離れて行ってしまうことを知らないという|所謂自らの低レべを暴露してるようでみっともないったらありゃしない。
さてと、こちらのふたりに目を向け戻すと。
皿いっぱいに散らばったスイーツ。
忙しく変わりゆくスマホ画面。
これらが心地よく混在する空気感を間に、向かい合い、互い、見合うふたりは、せっせとグーグル。
グッグた知識に時折、歓声とも奇声ともつかない大笑いを炸裂していた。
互いの指先は軽快なタッピング。
ふたりの想いがそうさせている。
どちらからともなく弾む会話が、妙に気取ったところがないのが、自然体なのが、この空気感をより柔らに|醸しているよう。
澄んだ空は、その碧い空気は、万物の生命の源だ、万物の始まりだ、この天井にも空を感じ映っているよう。
簡単にいや、空はイイ!自分の描いた空間はイイ!ってこと。
その空の彩りにつつまれるとき、人も万物も皆、爽快な空気に満たされる。
躍動する。無限な時を迎える。
そして、そこに夢も描きたくなる。
これが、“|碧空だ、|碧い大地だ”。
碧色とは、澄み切った空色、そして無色、の青だ、空気だ、云わせてもらうなら、人だ、これこそが人であってほしい。少ないからこそ敢えて云ってみる。
ほのかな青ってやつは無色無限な世界へと|誘う、ふしぎな今へと明日へと誘う。そんな人には惹き付けられてならない。
そのような空は、雲を生み海をつくり、すべての生命誕生の出発点となる。
夢見た希望の船出もここよりいづる。ロマンスも花開く。
そう描きたい。
そう信じる人も少なくないだろう。
信じれば、見たくなる、見えてくる、見えてくると欲しくなる、目標に向かう勇気も湧く。勇知ならば|マッチベター《MuchBetter》である。
二人の会話は|佳境へと入っていく。
この碧い大地を、大義と|真誠を以て、かつて疾風のごとく、駆け抜けた紅顔の少年在り。
碧き大地に碧き人在り、、、 -2- a Piece of LUCK