さー!行こう!飛ぼオ! ー初回ー a Piece of LUCK(ひとかけらの幸)

サッサッサ!とっ、
三段跳び’’四段跳び’’’、、スッかとす。

階段先にはパッと開けた|面体(めんてい、顔付)。渋谷・銀座たぐいとは、匂いも体付き格好までもまったく異にする|(かい、限られた範囲)。異次元世界が眼前に吹き、現れ出づって。しばし立ち尽くす。吹く風が、ウエルカム、と云ってるようにそっと頬を撫で去る。

永田町駅(或いは、国会議事堂前駅可)から一歩外へ出る。
まるでpc上で創った生きミニチュアモデルのような街並み。
virtualではなかった。仮想的空間にはマネしようにも出来っこない生々世界に軍配は上がった。

整然|(りん、身が引き締まる)としたビル群が、官庁街であるが、飛び込む。

眺めサイ~~コ~~♪
安いし旨いし、なんたって、蔵書数4億200万点程スゲー、日本一だもんーねー!

国立国会図書館に入って最初に目に飛び込むのが、『真理がわららを自由にする(Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ)』。
このキャッチフレーズがドーンと壁に刻み食い込まれている。エバっている。

翔大と愛乃はこのカフェで、下方階コーナでは大声トークが|(はばから、控えて)れていたことから、|(せき、一気に起こる)を切ったように相変わらずの話に花を咲かしゆく。

見て、この人。
「ゲッチュ~♪」
「大金を!ゥッフッフッ//」
だよね。
と云い終わらないうちに思いっきり本音を吐く。「やっぱ、出世を!お宝を!だよねー!いいなー」。 

その叫びが滞るどころか、更に言葉は続いて、
「だれでもルンル’ル’ル’ーン となることがある、が・・・、だけで喜ぶのは、はやい。この一時だけでそのあとの人生|core(コア、物事の中心部)が地獄だったなんてこともありそ?」

「うん、うん、だよね、うちも思った、翔大くんの云う通りー」
呼応する構っちょ相手も徐々にテンション高、空気伝染したようで。

「大地を制したけりゃ、民を制せよ」と云う戦国大名が。
もっとひどい云い方する族も居て「土民、一般庶民のことだが、奴らは大望のための肥やしにしか過ぎない」。
古代以降現代に至るまで腹の奥底で平気でそう云ってる御仁が居たとしたらどうする?。殴りたくなる。
居たんですねー、有史以来の|(おさ、統率する人)も貴族も大名も、そして時は移り現代、どこかやらの国会議員に至るまでも居そ?
一般良民多くが汗水たらし真面目過ぎるくらい真面目にっていうのに月給250万円以上もすいすいと貰っておきながらだよ。

それだけじゃない、世界の征服者どもが!、しかし、、、しかし、永久に栄えたためしは一度足りともない。制した時から同じような因果応報の定めが待っている。歴史的法理と云うらし」
そう得意気に云い切った!|俄仕立(にわかじたて)て法理な面構へと変貌する翔大。

翔大「こんなフレーズが載ってたよ『The constant birth,growth, and change of all things under the sun.』」

愛乃「ゲッ、英語 どゆうー意味?」

翔大「人も、陽の元に居る全て命あるモノなんだけど、何所でも何時の時代でも、すべてアップデートするってこと。勝手な翻訳だけどさ」

愛乃「え、え、? アップデートって?」

翔大「常に気が変わっていくのがイキモノ・ヒト、ってこと。変わらなきゃ人も進化なんて無くて唯のプランクトンのままさ」

一気に云い切ろうとする口元にシーズケーキの残り片がひ引っ付き、その度に揺れているのも気づかない翔大。

「更新とは最新情報に入れ替えるって意味だろ」
「アップデート、つまり、環境進化だよ」
「どこまでも、そのままでいたら、ただの石のお地蔵様じゃん。おれらは、無生物な地蔵様じゃない、ピンピン生きている。生きてる者は皆、血が流れ躍動している」

未だ落ちないチーズケーキ片を笑いながら取ってあげる愛乃、「ながーーい。うん・・・なんかわかったような」

翔大「『|生々流転(せいせいるてん)』だよ。そう訳注に書いてあるけど」
そう云う自身も読んで初めて知ったのだが。

愛乃「えーぇっ 余計わかんなーい」

翔大「『すべてのモノは、例外なく、絶えず生まれては変化し、移り変わっていく』という意味だってえー」

愛乃「へぇえ・・・あのさ・・・うちらの関係そうなればいいね?」

翔大「あーぁ、おれらわ!もっと強い絆に変化していく」

愛乃「よかったぁ♪」

翔大「そう云わせかった」
その言葉は更に続く「あーぁ、本当に本当!でも先のことは、人も日々更新してるから、分からないことだって・・・愛乃がウワキしちゃうことだって?」

愛乃「ドッキ!とは云わないよ。うわきはしなよっ!でもうち、|上級甲種(課長級年一千万円程)に受かって、男を頼らなくても生きていけるようにするために、この学校に入ったんだあ・・・」
愛乃の家庭は母子家庭である。自らの学習であったか、親からの口癖であったか、いつの間にかそういう将来像を描くようになったんだろう。

母は、父の結婚当初からのDV、将又、浮気癖についにキレたのだ、完璧病気!と判定、愛想を尽かし半ば逃げるように家をあとにした。
聖徳太子様が居たらどう思うだろ?聖人面の裏には数々の・・・云わないっと、ここでは・・・真偽の程を決するには膨大な調査時間がかかる由。
愛乃3歳の時に家庭が崩壊。作り上げるのは大変、壊れるのは一瞬。ワイワイせっせと作り上げた公園の砂山を思い出せばわかる。

苦労に苦労を重ねた幼少~思春期に口に云えぬほどの|辛酸(しんさん、苦しく辛い)に遭ったと周りの人達は口をそろえて云う。

翔大「中央省庁幹部になって、収入は多いし職は安定してるし男どもだって手玉にとってアゴで使えちゃうし。第一、国全体の指導も出来ちゃうしね。|Mannish(男の子っぽい) ガール!がんば!!」

愛乃「そんなあ。わたしは男を踏み台にしたりとかしないよ。でも男たちの中で仕事をする以上、ある意味、マニッシュな自分になってた方が返って女らしさも強調できていいかなって」

翔大「さんせー!男 vs 女関係じゃないよ。能力 vs 能力次第だよ。今までが変だったんだよ、変なプライド意識のみで奔る男中心の社会なんて。能力主義でいくべきだ!あっ、もう一丁大切なのが、人柄も重視する社会になって欲しいよな」
人柄って何だと思う? |(快い)のある人間、て云う意味だって。
最近知ったんだけどね、とは云い掛けてやめた。

愛乃「マニッシュとか人柄とかいやー、この男の子アンディと云うんだけど、男らしく生きたよね。男らしさって、強さと優しさの兼ね備えなんだよね。内に秘めているだけじゃなく、リアに実現しちゃったところが本物っぽくてスゴーぃ!なので、世界ナンバーワンになれたんだーあー」、目に食い入るようにさらに「翔大もがんばって!期待しちゃうぅ!」と立て続けに云った。

その視線の先が時折、翔大にアツく向けられていたことに自身はとっくに勘付いてはいたが。

更にっと、グッグてる愛乃の手の先のコーヒーカップにルージュの跡を見る。
桜花びらの形をしてくっきりとホワイトカップにだけに映える。

マニッシュとは全然関係の無い柔らかな女跡である。
翔大の左頬にも、ワズ|原宿東郷神社公園(竹下通り隣接)での名残りのルージュ跡が、まだ少しほんのりと。

グーグル検索で知識サーフィーンに発火中のふたりに、4Fスタバ窓辺からおもはらの森より運ばれて来るそよ風達の妖精が今だに舞い注ぐ。
緑薫る風が、先程から周る、一層高揚感を誘う、そんなふたりナウ。 

「恋愛ウキウキしたけりゃキレイ×2な衣をまとい、醜さを、欠点を、覆い隠せ。良いとこだけを見せろ!見ろ!」
と精一杯努力に努力を重ねたつもりの恋が壊れなかったという保証はどこにもない。
征服も恋も、どちらも欲望だからだ。
勝手なユメ見の延長事だからだ。

そこには勇知がないからです。たった一言、好き!と云っておけば良かったのにと云う勇気、たったひとつの英断をしておけば良かったのにと云う勇気。

「カッコよく!ずっと!ズット!!生きたいぜ!」だれでも願うところだ。

|俯瞰(ふかん、広い視野で)すれば、などと大げさな云いようはしたくないが・・・、どこに事実があるかだけはしっかりと見定めたいですね。

正直、義、誠、闊達、の四フレーズは、勝手気ままに一方的となりがち、欲望を制し、健全なる希望をはぐくみ、豊かな生活を創造するcoreとなる。我ながらよく覚えていたもんだ。

この四つを実践した人がつい最近までそこに居た。今でもどこかに居るかもしれない。
これからひょっとすると私たちの身近に、現れるかもしれない。そんな人とは、密かに自分がなれたらとの微かな願望に過ぎないと、とっくに認めていた彼。

それら四つを、|勇知(正しく見通した勇気)をもって具現化する人は、いつの時代にも少なからず居る。これは自分に言い聞かせてることであって。

勇気は二つの顔を持ち合わせている。強勇・豪勇・蛮勇等の類。もう一方のカテゴリは、それらに対する勇知だ。

先程来から、
ふたりのどちらともなく、そんなこんなの脳裏事に奔り、話やら思いやらが途絶えることはなかった。共通の価値観っていーよーねー。
むしろ知の探求、大袈裟な、いや、|躊躇(ちゅうちょ、ためらう)することなく、をしてることを楽しんでいるよう。

これも人の本能かどうかは知らないが、好奇心をそそる充実感ってやつだけは確かなようです。

この充実感ってやつを納得するだけじゃなく、実行に移せたらなー。


((以下は、余談です、暇だから、初回サービスってことにしよ、|蛇足(余計・無駄なつけたし)とわかって見てちゃ。

「何事にも真心がなければいけない」
と云った聖徳太子様(本名、|厩戸(うまやと)、馬屋に因み、そうなったんとか)。

実際は、そう具現化できなかったからこそ、真逆な事が多過ぎたからこそ、より切実に痛感・・・、
って事実の裏返し的ってことはないよね?
目が不自由な身体であればある程、健康な身体を願望する反作用のように。

私利私欲・個人的欲望優先によって国民の税金何十億円・その後は国の補助金が永遠につづくとした策略が、|騎竹(きちく、子の時からの)の友と称する一個人に不法につぎ込まれ、バレたからこそ(国民みんなに納得いく説明ナッシングな由)、真心を以て・正直に・謙虚に・丁寧に・|李下に冠を正さず《疑われる事はするな》、よくもこれだけ美句を並べられると返って、はて?となる。
「何事にも真心が」と口にし今日ではお札や大学名にもなっている御偉い先人の方がそうだったか、どうだったかは、知らないが、もし同じ|轍を踏んで《同じ失敗を繰り返す》いたとしたら・・・。

云わずにはいられませんねー。私たちは、肥しにされる土民、なんてことはないよーねー?
税金を私利私欲のために懐に隠すなんて、当に肥しにされてんじゃんか。
シー!ここだけの話、ないしょ。

つーk、
居るんだよねこの手の種族、お前だけ!ずっとずっと一緒な。
見えないとこじゃ、騙される方が悪いんだよー、ってへーきで別な女子に必死になって、出世後は最高裁判事になった人も。

はたまた、4と5しかっ取ってねーし、と云う割には反比例、自ら頭|底辺バカ《これ以上居ないバカ》バカを暴露してることに気付いてんのかしら?
、、、蛇足は蛇足だから。。。))

さー!行こう!飛ぼオ! ー初回ー a Piece of LUCK(ひとかけらの幸)

さー!行こう!飛ぼオ! ー初回ー a Piece of LUCK(ひとかけらの幸)

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  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-12-04

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