脈絡

君と出会うために
どれだけの時間がかかっただろう
君に喋りかけるために
どれほどの勇気が必要だったろう

創った友達を捨て
ただ君だけを見つめてここまで来たのに

神よどうか二度とこの僕に
罰を与えないで下さい
この世から消えてしまいそうになるから
息をするのも疲れて青空を見上げた

ああ 
これからもまた同じ季節が過ぎる
同じ過ちを犯す 同じことを繰りかえす
ああ
疲れた 力が入らない 寂しい
君は何処へ行ってしまった 生き急いだ
どんなに叫ぼうとも届かない さよなら

僕が今まで生きるために会った人達は
この僕になんて言ってくれるだろう
僕が幸せになるためにしていく様々なことは
一体何故既にこの僕を笑っているのだろう

産まれる子供より
ただ君だけを尊重したというのに

僕はなんとか頑張るよ
やっぱり口だけだけど
記憶が邪魔して泣いてしまうから
歩くのに疲れて夕空を見上げた

ああ
カラスは独りで何処かへ飛んでいく
声を出して 仲間を探して
ああ
壊れた 元に戻らない 悲しい
夢を捨ててきてしまった 重すぎた
どんなに振り返ろうとも戻れない さよなら

 

脈絡

脈絡

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-12-03

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