きみ、あなたと夫婦で居られて幸せだったよ

きみ、あなたと夫婦で居られて幸せだったよ

妻【あなたへ届けたい気持ち】


「眠るのが、怖いの…。
 もし、このまま、眠ってしまったら、
 もう二度と、目が覚めない気がして、眠れないの…。
 …うん…。ずっと、傍にいてね」
(怖いよ…怖いんだよ…。
 泣かないって決めていたのに、笑顔でお別れしようって決めていたのに…。
 どうしても涙が止まらない…。あなたも同じだね…)
「泣き虫だな…」
(あなたの笑顔が大好きだった…)
「まぶたが、重いの…」
(あなたの傍にずっと居たいよ…)
「ありがとう…。愛してるわ…あなた…」
(もう、声も出ないみたい…。
 私もあなたと夫婦で居れて幸せだったよ…)

夫【きみへ届けたい気持ち】


「何で? 大丈夫だよ…。今日はずっとそばに居るから、ゆっくり眠りなよ…」
(今にも消え入りそうなか細い声…。覚悟しなきゃ…。
 手の震えが止まらない…。
 泣かないつもりだった。
 でも、このまま君に会えなくなると思うと自然と涙が…止まらない…)
「うるさいな。そっちこそ、泣き虫だよ…」
(君の笑顔が大好きだった…。
 徐々にまぶたを閉じていく君。
 覚悟しなきゃ…。覚悟って何だよ…)
「寝ても良いよ。朝になったら起こしてあげるよ」
(嫌だよ…。無理だよ…。一人にしないでよ…)
「僕も愛してるよ。君と夫婦で居られて僕は幸せだったよ」
(ゆっくりと目を閉じた君の顔が笑っていた。
 僕の目の前から、君はスーッと居なくなってしまったのが分かった)
「待ってよ。おいて行かないでよ…」
(僕はまだ暖かい君の額に唇を押し当てた)
「……頑張ったね…お疲れさま…。君と夫婦で居れて本当に幸せだったよ…」

【本編】


妻「眠るのが、怖いの…」
夫「何で?」
妻「もし、このまま、眠ってしまったら、
  もう二度と、目が覚めない気がして、眠れないの…」
夫「大丈夫だよ…。今日はずっとそばに居るから、ゆっくり眠りなよ…」
 (今にも消え入りそうなか細い声…。覚悟しなきゃ…。手の震えが止まらない…)
妻「…うん…。ずっと、傍にいてね」
 (怖いよ…怖いんだよ…。
  泣かないって決めていたのに、笑顔でお別れしようって決めていたのに…。
  どうしても涙が止まらない…。あなたも同じだね…)
夫(泣かないつもりだった。
  でも、このまま君に会えなくなると思うと自然と涙が…止まらない…)
妻「泣き虫だな…」
 (あなたの笑顔が大好きだった…)
夫「うるさいな。そっちこそ、泣き虫だよ…」
 (君の笑顔が大好きだった…。
  徐々にまぶたを閉じていく君。
  覚悟しなきゃ…。覚悟って何だよ…)
妻「まぶたが、重いの…」
 (あなたの傍にずっと居たいよ…)
夫「寝ても良いよ。朝になったら起こしてあげるよ」
 (嫌だよ…。無理だよ…。一人にしないでよ…)
妻「ありがとう…。愛してるわ…あなた…」
夫「僕も愛してるよ。君と夫婦で居られて僕は幸せだったよ」
 (ゆっくりと目を閉じた君の顔が笑っていた)
妻(もう、声も出ないみたい…。
  私もあなたと夫婦で居れて幸せだったよ…)
夫(僕の目の前から、君はスーッと居なくなってしまったのが分かった)
 「待ってよ。おいて行かないでよ…」
 (僕はまだ暖かい君の額に唇を押し当てた)
 「…頑張ったね…お疲れさま…。君と夫婦で居れて本当に幸せだったよ…」

きみ、あなたと夫婦で居られて幸せだったよ

ココミュ『きみ、あなたと夫婦で居られて幸せだったよ』
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きみ、あなたと夫婦で居られて幸せだったよ

妻「眠るのが、怖いの…」夫「何で?」妻「もし、このまま、眠ってしまったら…」 ※続きは本文へ。※シナリオ形式で、3パターンあります。 @ココミュ(台本)

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-12-01

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  1. 妻【あなたへ届けたい気持ち】
  2. 夫【きみへ届けたい気持ち】
  3. 【本編】