Highena
夜警を横にして
なるべくぶつからないように
肩を揺らして歩く
猛威を奮って闇に隠れた
ムカつく時は吠えて威嚇する
懲りないようなら睨む
所詮 噛み付くほどでもない
無意味な傷をつけることもない
そもそも争いなんてものは
自己満足に過ぎないのだから
こんな俺がこの世に沢山居たら
誰も傷つくことはないだろうが
殺るか殺られるかの時代柄
誰かは殺られる 欲に飢えたハイエナに
満月を上にして
覚醒するのは狼
気分がハイになるのは俺
また罪もない奴を灰にしちまったなんてな
イラつく時は叫んで牽制する
襲い掛かって来るようなら
容赦なく 君の命を奪おう
無駄な時間を過ごしたくない
なんていってる今も
刻々と過ぎる一秒の
こめかみを目掛けて噛み砕く
こんな俺がこの夜にいたら
誰か殺っちまうかも知れない
通り過ぎ際 気付かない魔に
お前も気をつけな 俺は馬鹿なハイエナだ
Highena