【短歌】黙

ゆっくりと歩く速さで死んでゆく今日もSuicaを改札にあて

名も顔も知らぬどこかの君のためデパ地下でケーキ買ってきて食う

おじさんの襟が汚れたワイシャツをクリーニングするぼくフリーターです(35歳)

スーパーの明かりに居場所を奪われた街路灯がぼくだけ照らす

暗闇に灯る光はピンク色ひとつになって君想い咲く

「人類は君を除いて滅ぼしました」涙を流すふりをしました

【短歌】黙

【短歌】黙

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-11-23

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