さよなら空虚

見慣れない街を歩く
信号待ちの大人はどこら辺を見つめる

さっき私と別れた時
君ん家の 黒猫はにゃあって鳴いてた
ねえ 何て言ったの

とある日の二人のアルバムも
ふらふらと触れてしまうもの

涙を流してくれたプレゼント
空に映る星を数えてみようか

さよなら さよなら空虚
全て分かってた訳じゃない
さよなら さよなら空虚
全てが悪かった訳じゃない

見かけない公園を歩く
幸せそうなあの子はどうやって笑ってる

一人きりの放課後デート
淡い青が 季節を切なく染めていた
そう 今に終わるよ

きっと想像した人生は
ゆらゆらと揺れてしまうもの

ノートに書いてあげたイラストも
擦れてぼやけてしまったわ

さよなら さよなら空虚
全て私だけのせいじゃない
さよなら さよなら空虚
全て君だけのせいじゃない

ねぇ ごめんね

さよなら空虚

さよなら空虚

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-11-22

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