耳すます

mikan

きかせて

儚げなふりして
隙を狙っている
真っ黒なカラス

イタズラするにもほどがある

さては

さては


きかせて

浮き足立って
ひょこひょこはしゃぐ
寂しがり屋のワンコ

甘えるにもほどがある

さては

さては


きかせて

近づいたものなら
磨き上げたこの爪で
切り裂かんばかりの

ねぇ、そこの猫、君だよ

抱えるにもほどがある

さては

さては


耳をすましてみても
欠片ばかりがつきささる

きかせて

きかせてよ

届くまで待っている

耳すます

耳すます

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-11-13

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