よ、はてのこと

夜の果ての伝説になった瞬きをぼくらはきっと観測できないまま死んで、何百年もたったあと急に灰から帰るだろう。友だちもみんなとっくに死んでいて、そうしてことの重大さを知り泣くはずだ。‪昔は住んでいた部屋を片っ端からあたってみたり、きらめきをこぼして笑う人のこと、思い出しては泣いてみたけど、夜の果ての星、一粒も涙に反応せずに落ちてくのをみた。

よ、はてのこと

よ、はてのこと

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-11-12

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