裏庭記録帳
狐面が守る、裏庭のせかい。入り口、どこかな。
裏庭の風景は四季折々、住人は多種多様。生物と魔法生物、現象の記録。
0.狐面からの招待
「裏庭にようこそ」
大きな体に阻まれた。見上げてみると狐の面。そう、確かに入口のようなものを見てしまったからやって来た。鳥居のようにくぐれと言わんばかりの、ご機嫌な装飾が手招きするような入口があったのだ。だから近付くごとに薄気味悪さが増す中を、飛び石に縋りながら進んだのだ。一つ跳ねると湿地帯に生える陰気な植物に取り囲まれ、二つ跳ねると足元は沼と化し、転べば負けよと三つ跳ねると狐面の招待を受ける。尻餅をつかなかっただけましだ。だからといってくるりと向きを変えて逃げ出すわけにもいかない。どうも呼び鈴を鳴らしてしまったようなのだ。
狐面は素性も分からぬ訪問者を門の向こうから呼び寄せる。おいで、おいでと手招きする。さきほどまで狐面が立っていた四つ目の石に飛び移る。沼が振動に揺らいだ。大袈裟にも、もぞもぞと全身をくねらせる。視線が一斉に震源に集まるのを感じで身が痺れた。誰の視線だ? 見回したって名前を持つ者などいやしない。誰もいやしないが、既に踏み込んでしまったのだ。帰ってもいいだろうか。後方には町の景色が広がっている。白く排出ガスに霞む町があちら側に広がっている。よそよそしい景色だと感じるのは、飛び石を四枚も踏んでこちら側に来てしまったからだ。戻るには遅過ぎる。戻れないこともないだろうけれど。視線を受けて、恐れを振り切って進むのみ。
旅人の道が表へと広がる散歩道ならば、裏庭は閉ざされ収束していく地点。世界の裏側だ。門をくぐった訪問者に狐面が語り聞かせる。先導する背中はあまりに広い。あけび細工かというほどにみっちりと編み込まれた木々のアーチは、二人並んで歩く広さが無い。前が見えない。背中しか見えない。案内される先に広がる異界を、我が目で確かめたいと思うだろう。だからといってキョロキョロと首を回したくはない。聞いていますとも、余裕の態度で背中の壁を追う。大きな体は窮屈そうに縮こまったまま、ゆっくりと進む。狐面は説明を続ける。耳元で話されるようにはっきりと聞こえる。耳を塞いでも聞こえるのではないか。もう戻れない……。
見知ったものに似ているようで、違うようで、なんだか懐かしい人や生き物たちに出会うだろう。あちらとこちらを繋ぐトンネルで聞く言葉が郷愁に触れる。色々なものを失ってしまっただなんて、喪失をクローズアップして思い出している場合ではない。喜びも悲しみも小さな積み重ねなれば、比重は同じ。それでも懐かしかろうと言われると、胸がいっぱいになるし鼻の奥がツンと痛むに決まっている。
「長い間手入れもされず放っておかれ庭だから、勝手に生き物が住み着いた。人が動かす時間は既に止まった場所だから、人のきみには懐かしく感じると思うんだ。ああ、足音を殺す必要はないよ。生物らはきみから視線を外さないが、襲いもしないだろう。止まってしまった人の時間が再び動くこともないだろう。放置された人の庭は、今や生物らの世界になってしまった。きみが干渉するべき事柄は何もない。ただ興味を持って近付いたのならば、案内せねばなるまい。そら、トンネルを抜けるよ」
1.うぐいすなく
--黄鴬睍睆(うぐいすなく)
-17.02.11
0.花守の子守唄
花壇の縁石に腰掛けて成長を見守っています。カラコロと竹が鳴るような足音で、花々は午睡につくといいます。
1.柳の下の染色屋
オオオオヤナギの奥から覗く顔と目が合えば挨拶される。滴る木漏れ日を集めて衣を染める。雨の日は休業らしい。
-17.02.12
2.天井花壇の手入れ人
天の天井から咲く花がございまして、彼はその手入れをしているそうです。良い空の色に染まりなよと、朝も夕も様々の空を、花たちに見せるのです。
--玄鳥至(つばめきたる)
-17.04.09
3.白昼の水辺の散歩者
草がそろそろと鳴く。空にひかれた薄い雲に暈されて、どこにいるのか分からない太陽。水辺を魚が散歩していた。 籠など持たずに寄っといで。水中の静けさに足を踏み入れる。
--麦秋至(むぎのときいたる)
-17.06.04
4.早起きな宿の主人
朝日からちょろちょろと流れてくる雫が、今日もインクのように川に混ざって裏庭にたどり着きます。おはよう、ようこそいらっしゃい。夜明けを迎える宿の主人は、空に光が満ちるまで、ひと雫、ひと雫に丁寧に声をかけます。
5.縁の下のエンターテイナー
縁の下の穴をくぐると歓声が上がる。真っ暗な舞台に熱気が吹き込む。このときを待ってたんだ。大きくお辞儀をして、背負ったライトに光を入れて、会場をもっと煽って、パフォーマンスを始めるのさ。……床の下が賑やかな日は、寝転がって耳を澄ませてみよう。
6.届けものを音で繋ぐ裏庭配達屋
荷物をよいしょと背負って配達屋さんは出かけていきます。道中歌いながら歩くので、人々は歌声が近付くとどことなくそわそわするのです。裏庭からのお届けものはメロディーと一緒に棚にしまわれ、棚を開ける度に聞こえるメロディーでまた浮かれてしまう。お返しは何にしようかな。
7.泡食む漂浪者
大地が呼吸をする度にぽこぽこと生まれる泡を食む。体はどこまでも軽くて、渡る風に乗れば空も飛べると思うんだけれど、やっぱり地面が好きでここに留まり続ける。
--腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)
-17.06.11
8.低木から注ぐ虹読み
低木を覗き込むと、光が溢れていた。膝をぶつけないようにこんにちはと挨拶をすると、光の中の者も恭しく返してくれる。風がそよそよと吹くと枝の上で共に揺れていた。一心に虹の色を読んでいる。しばし涼しいこの場に留まろう。
--乃東枯(なつかれくさかるる)
-17.06.24
9.虹を背負うカタツムリ
雨上がりに顔を出すカタツムリ。光の輪をくぐり、目を伸ばしたり引っ込めたりしながら、ほうぼうにお日様が射すことを伝えるのだそうです。通った後には虹の道が敷かれ、カラフルな絨毯となります。雨上がりのお散歩道にぴったり。
10.土の中の箱庭屋
音の庭を持つモグラがおります。背中の庭で音を育てるのです。植物が水を飲む音を聞いては水を満たし、寝返りを打った天井の人がやがてまた寝息を立てると心地良い芝生を生やし、光の中で小鳥が騒ぐと見ることは叶わない陽光を降らせます。音が育てる箱庭は、土の中でひっそりと組み立てられます。
11.主賓を待つ水晶オルガンの歌声
道具小屋から水晶オルガンの声が流れて来る。裏庭を手入れする者が来なくても水晶は気ままに歌っている。手入れされた姿で腰を下ろしている道具たちが、幽玄な地中の歌を聞いている。
12.花背負う回収者
散った花びらの回収者。裏庭では生も死も上手い具合に循環します。回収された花びらは、砂糖漬けになったり、出汁を取ったり、妖精に習った術で簡易翼として編まれたりするようです。過ぎた日々も彩りを失いはしないものです。
2.はんげしょうず
--半夏生(はんげしょうず)
-17.07.02
13.季節に挟められた思い出
季節の繋ぎ目に、薄い紙が挟まっている。本のページを捲って落ちる押し花のように人や動物たちの目をひいて、過ぎた季節を小さな風に変えた。忘れられない思い出なら、また次に時期が巡り来るまで挟めておこう。
14.角持つ電光ライオン
雷を集めてはぴっかりと光るライオンがおります。雨の日に外に出掛けてそわそわと雷雲を待ったり、晴れた日に草の間に座って電気虫を止まらせいるようです。蛍と友達になろうと水辺をうろつく姿も見られるとか。大きく口を開けて鳴くと、辺りの電灯がチカリと返事をします。
--蒙霧升降(ふかききりまとう)
-17.08.20
15.時空を渡る絡繰の幼龍
時空を超える絡繰の龍は、幼いうちは花から花を目指して渡りの練習をするようです。細い糸で繋げられた胴体で、小さな花の間を自在に動き回ります。花から伸びる虹がきらりと光ったとして、捕まえることは難しいでしょう。裏庭で見られる魔法現象の一つです。
16.木の葉の翅持つ小猿
木から木へと、木の葉を翅として借りた妖精猿が飛び回ります。木の葉に声をかけて、彼らの調子を見ているようです。一通り木々の健康をチェックしてから、小猿は枝を揺らしてざあざあと鳴る音で音楽を奏でます。枝は鍵盤となり、高低の差が緩やかに繋げられていきます。
17.草の海の風船鳥
草の背丈の少し上を、しゃらんしゃらんと音を立てながら浮遊する風船鳥。軌跡は草が揺れるのを邪魔することはありません。草の海に漂う浮き草。魔法生物の一種です。
18.籠の中の守護者
窓辺に置かれた二尾の獣。要石を守る役目を持つ。普段は籠の中で詩を吟じているが、石に近付く者があれば格子を蹴破り食いかかる。要石には座標が刻まれており、空間を固定している。
19.白昼夢の手帳の持ち主
草陰に寝転び昼間の夢を紡ぎ出す者。昼の夢は昼に書かれる。手帳のページは風に乗り、うたた寝している誰かの元へと飛んでいく。紙片を拾い上げたなら、本を読むように夢を見ることが出来る。ひだまりの中に、もう少し留まりたくなる。
--水始涸(みずはじめてかるる)
-17.10.03
20.種の芽吹きを見守る絡繰の者
なかなか芽吹かない種を見守っている。きっと大きな大きな木の種だろう。種の芽吹きを待つ者も、長いこと同じ場所に留まり続けているという。長い長い寿命を持つから、この者になら、芽吹きまでの時間もほんの僅かの時間だと感じるかもしれない。朝から夕まで待つくらいの。
21.宇宙服を着た来訪者
空からやって来て、いつも決まった一つの石を撫でていく、変わった宇宙服を着たテンがおります。石は撫でられるごとにほんの少しずつ窪んでいって、今では椅子のようになっています。テンも空に帰る前に座って行くことがあるそうです。雨が降ると薄っすら水を張るので、鏡の代わりにするのだとか。
22.幾何学の家に住まう蟲
葉脈をするすると抜いて巣を作る蟲がおります。巣にはたくさんの葉っぱの芯が転がっているようです。幾何学と光が織り上げた球は、目が眩むほど奇怪なオブジェとなることでしょう。その中で過ごす彼らの目に映る世界も驚きに満ちたものでしょう。巣の壁越しに見つめ合って情報を交換出来たなら幸運です。
3.こうがんきたる
--鴻雁来(こうがんきたる)
-17.10.08
23.赤い実に紛れるリボンの端っこ
リボンの端っこを箱に入れたままにしておくと、たまに抜け出してお仕事をしているらしいのです。細かな木の枝が上を向くように導いて、折れないように囲いを作ったり補強します。赤く輝く実を探して、冬の風に飛んで行かないように赤い糸で結びます。たまにキラリと枝が光るのは、彼らのお仕事の輝き。
24.認識の外の可憐な鏡
あなたを映さない鏡が、裏庭の物置に置かれていました。歪んだ小さな鏡面なので、顔を映そうとも思わないかもしれません。置いた本人も鏡であることを忘れて通り過ぎるようです。だから映らないことを気にする者がいないのです。その鏡の前に、人は一人もおりません。
-17.10.09
25.いつからか住み着いた魔法生物
てくてくと歩いて花に水をやる水鳥型じょうろ。段差を器用に上り下りしながら裏庭を回り、一つ一つの植物にぺこりとお辞儀。優雅な魔法生物です。変化する四季を幾つも見送ってきました。
26.鈍色の守護者
甲冑を纏った小鳥が庇から覗いています。小さな守護者は鈍い光を散らしながら木々の間を飛び回り、裏庭の小さな空に遊びます。凛々しい小鳥が愛でる空を、裏庭の住人も楽しげに見上げます。
--楓蔦黄(もみじつたきばむ)
-17.11.02
27.かさかさの手足の抜け殻
また会おうと言って夏に別れた抜け殻が、約束を守ってやって来た。どこで過ごしたのか、これからどこへ行くのか。少しだけ話して、あとは枯葉が走る音に耳を傾けるだけ。目を閉じて、夏を思い出す。
28.朝の特等席を探す影
朝靄の中に佇む影がある。おはようと話しかけるでもなく彼の隣に立つと、舞台の幕が上がるように靄が晴れていく。スポットライトを浴びるように朝日を受ける。影はいつも朝の特等席にいて、日が昇りきる頃には姿を消している。
-17.11.06
29.地の星を繋ぐ魔法生物
地に星座を贈る、八つ足の生物。長く雨が降らない日が続き、植物も地面も枯れる頃。乾燥した地面のひび割れを繋いで、名前をつける。日照りに天を仰ぎ涙する生命が、地から溢れる星明かりにほろりほろりとまた涙を流せば、少しだけ地面が潤う。
30.月の落とし子、裏庭に隠れ住む幼獣の一匹
月のかけらと呼ばれる卵から孵った幼獣は、眩しいその鱗を隠すために、真っ黒いフードを手放しません。風の悪戯で衣が取り払われると、影を食い尽くすほどの閃光が地を走るそうです。
31.見守る海生まれの辰
シーグラスを混ぜて作った盛り土の上。うっかり海からついて来てしまった辰の子供は海想う。一面の海の溢れる輝きをいつも心に秘めながら、裏庭にぽつんと拵えられた半球を慈しむ。
4.つばきはじめてひらく
--山茶始開(つばきはじめてひらく)
-17.11.07
32.いつか飛び立つ翅を持った植物
朽ちた蝶を埋めた土から芽が出た。再び翅を広げたと思ったら、あれよあれよと言う間に数が増えた。植物なのか虫なのかも分からないが、庭を占領しないでおくれと囲いを作ってやるとぴたりと収まった。月に向かってのびのびと翅を伸ばしている。
33.裏庭の小さな変遷を記録し広報する者
裏庭の記録を片手に、お望みの区域へご案内。窓からはいつも金色の光が溢れる。あなたを今からあの光の向こうへお連れしますよと、金に斑模様の獣が言った。気に入りの小物だとかを紹介してくれて、訪れる者の視界を彩る。飾らないままの裏庭を楽園に見えるようにしてくれる。
-17.11.08
34.落ち葉の先導者
落ち葉が道を走る夕方。ダンスする茶色い葉を先導する鳥がいた。つむじ風を見つけると勇んで飛び込む。自在に駆け回って、仲間を増やし、時に脱落する者を見送る。いよいよ冬がやって来ると、残った落ち葉を呼び集め、空の彼方、山の向こうへと旅立つのだという。
35.形を持ってなお透明な水の子
水を摘み上げて形を整え衣を着せる。暗い池の水も、岩に溜まった雨水も、器に入れると透き通る。夜の天球を水辺に座り見上げる瞳は星々を飲み込み腹に入れるけれど、水に帰れば跡もなく溶けてしまう。
36.裏庭の音をよく知る選曲者
音を響かせる者。花の蕾の近くによく現れる。日当たりも見晴らしも良いから、音や声を集めるのに最適なのだという。その者の前で音は花粉のような粒として飛ぶ。背中の袋に集めた音の粒を、組み換え繋ぎ合わせて音楽とする。練り上げられた音楽は、祭りや優雅な夕方を演出するために放たれる。
-17.11.09
37.憂いに贈られた花持つ像
憂いの表情をたたえた像が飾られている。斜陽に陰は濃くなる一方。通りかかる裏庭の住人は、憂いの像のために植物や木の実を持って来て飾っていくので、表情によらず華やかに見える。花に囲まれた像も可笑しく思うのか、斜陽に隠れてにへへと笑ったりするらしい。
38.冬も快適に暮らす魔法生物
寒くなってくると蓑虫が吊り下がるようになる。魔法生物にも寒さに弱い者がいる。ある冬から蓑虫を真似て眠りにつく姿が見られるようになった。見慣れない蓑が下がっていても、中を確かめようとしてはいけない。彼らの快適なシェルターは、冷蔵庫のように気安くぱかぱか開いてはいけないものなのだ。
39.忍び足の魔法生物
そろりそろりと忍び寄る者がいる。夏にはずいぶん人を脅かして歩いたらしいが、秋になると紅葉した背中があんまり鮮やかで綺麗なので、喜ばれるようになってしまったとか。季節の移り変わりには魔法生物とて勝てはしない。色とりどりの落ち葉の中を、忍びもせずカサカサ音を立てながら散歩している。
40.勇敢な鼓笛隊の一員
裏庭にはたまに鼓笛隊がやって来る。鮮やかな衣装を纏ったメンバーが悠々と歩く姿は雄々しくて、見る者は自然と姿勢を正す。草葉の間を通り抜ける間、愉快なメロディは途切れない。笑い過ごすためにも鼓舞の音を絶やしてはならない。
41.知識を車輪に乗せて少し先の未来を見るネズミ
車輪占いをするネズミがいる。明日の天気も、今年の木々の実りの量もぴたりと言い当てる。未来を変えることは出来ないけれど、対策は最大の力である。どうしてこんなに当たるのかと車輪を覗き込みながら聞く者に、ネズミは微笑みながら「単なる長生きなのだ」と答える。
42.赤い毛の獣
赤い杭が何本か打ち込まれた一角がある。近くには獣が住む。彼はたまに伸びた毛を刈りに日向にやって来る。昼寝をするうちに赤毛は切り揃えられる。長くて丈夫な毛は魔力を帯びた糸になる。その糸で衣を編めば、退魔の力が宿るという。
-17.11.10
43.境界の上のサーカス団員
あちらとこちらを隔てる壁を、すいすいと渡る姿があります。彼は確かサーカス団の一人。鳥のように撃ち落とされることもなく、悪戯な子供のように引き摺り降ろされることもなく境界を歩きます。この一歩はどちら側にあるのだろうと考えながら、時間の許す限りここで過ごします。
44.ガラスの中の火山を観測する者
ガラスの中に火山がございまして、熱心に、枯れることなく赤い花を吹き続けています。火のように舞い上がる花は、雪のように辺りに降り、ほとんどが積もる前に消えていきます。観察する学者は、火山を一つの生命だと言います。
裏庭記録帳
物語と対応する住人のイラストございます( http://rimmsrims.webnode.jp/%E8%A3%8F%E5%BA%AD%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8/ )