ソラノナミダ。

初めてこういうものを書かせていただきました。
なんか‥…もう本当に初めてなので、温かい目で見守ってくださいな。

「森で・b」

「ヒトは、弱いんです。だから、それを隠そうとしモノに頼る。そしてそのモノがボロボロになるとそのせいにする。
頼って壊して、頼って壊して、気がつくと、いつしか自分が一番ボロボロになっていて‥…周りにあるのは孤独だけで‥…とても弱い。
ただ愛してかまってほしいだけなのに」
アルは弱々しく微笑みました。
「捻くれた自分の捻くれたかんがえです。」
「んんー、でも、まあ、間違ってはないと思ウゼ。」
カゲはオットリと言います。
「オレも捻くれちまってるからいえねーけどヨ。あんがい合ってるぜ、意見がサ。」
「そうですか?本当ですか?」
「おう‥…まあ、ナ。だが、忘れちゃいけないのは、自己破滅しないってことかナ。破滅したら全部おしまいだシナ。美しいもんは美しいんだから、
あとはどんなに歪んでてもつみあげたもんは最後までやんないとサ。」
「そうだね‥…」
「ヒトはそれを支える役目ダ。だからナ、」
はらり、とカゲの上に枯れ葉が舞い落ちました。
「ジブンニ、ジシンヲ、モテ。」
ザザアと風が吹き、カゲの上にあった葉は、飛んでいきました。
「ありがと。」
それっきり、2人は静かになりました。
森に、ひっそりと、静かな夜が訪れました。

一人の兵士が、星空を見上げていました。
兵士は、まだ若い少年兵でした。
「あの子も見てるのかなあ」
兵士の少年は、少し寂しそうに言いました。
兵士の少年は、ホロホロと泣きました。
次の日の夜のことでした。
少年はもう、いませんでした。
代わりに、一束の白い花が星空を見上げていました。
少年兵の見る事のできなかった、今日の星空を見ていました。

「罪ノ旋律」

時をこえる罪ノ唄
7つに裂かれた罪ノ名は
絶望
強欲
欲望
嫉妬
憤怒
衰え
衰弱
それらは感情とならば
今君にとどけたもう
引き裂かれた罪をあつめるば
紅き血の死神なりけり
不運の紅き衣ば
大鎌右手に讃え
今一旅とならんことを

「森で・a」

薪はやがて消え、2人は深い闇に沈みました。
森が囁くように、風が葉を揺らします。
「あのう、えと」
少年が言い辛そうに口を開きました。
少年の名はアル、と言いました。
「ナーアーニー?」
この緊張感のない声は、アルの影からでした。
影は、アルに“カゲ”と呼ばれていました。
「今、あの兵はどんな気持ちでこの空をみているのでしょうか?」
彼らの上には、奇麗な満天の星空が広がっていました。
「あア……明日だったナ。」
「そうです、彼は……明日……」
2人の間に、重い沈黙が流れました。
「死神がこんな事を言うのも変かもしれませんが…ぼくには、まだ憤怒という心がわかりません。
だから、争いたいという心がわからないのです。」
「まだ見つけてないからネー」
アルは空をあおぎました。
「ヒトは

ソラノナミダ。

あとがきいいいいいい!!!!うううわおおおおおううっ
すみません、しょっぱなからブッ飛びました。
あらためまして、はじめまして。大瑠空 希乃です。
よく「なんて読むの?」と聞かれるので、一応読みがなは→(おるそら・きの)です。
ただの学生です、はい。その辺にいますよきっと!→(いません。)
あとがきにずっと憧れていたので、嬉しいです。
ああ、ここではネタバレ、というのはしません。そこのあなた、ご安心を。→(だれですか)
次回あたりより、2人の、紅き衣の仕事を書こうと思います。きっと!→(またきっとですか)
初回なので、ここでおわりますが、次からはもっとおもしろいあとがきの書けるようにがんばります(小説はどこへ)
読んで下さったみなさま、心よりお礼申しあげます。
それでは!

ソラノナミダ。

「醜ければ醜いほど、それは輝きを増すのです。」 1人の死神とそのカゲの贈る、歪んでしまった罪と幻影の絆の物語。 2人は真実を求め旅にでます。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-02-19

Copyrighted
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Copyrighted
  1. 「森で・b」
  2. 「罪ノ旋律」
  3. 「森で・a」