Signal

迫ってくる罪に気付かれないように
知らん顔で生きる
友達や先生が将来の話をすればするほど
胸が苦しくなって耳を塞いで逃げて
十字架を背負って木陰に隠れていた
過去を振り返れば優しいねと褒められたきたけど
人のために身を粉にして働いたことなんて無かった気がする
所詮僕も偽善者だから
これからも僕は人を見殺しにしていくから
 
もう空が暮れてる

揺らめく月に顔を合わせないように
下を向いて道を歩く
誰かと肩がぶつかりそうになるのを避けて
壁に当たりそうになって止まって
ぼんやりと立ち尽くしていた
今だって夢を見てる
夜遅くまで星に願いを
例え叶えられなくてもいいから
目を覚まさないように静かにしてる
いつでも僕は君を忘れたくないから

電灯が点滅してる

本当はずっとこのままがいいんだろう
悩める子羊のような今が幸せなんだろう
何年か後か何年か前が懐かしくなった頃
僕のしたことを正当化出来るのだろう
だけど切なく感じるのは苦く感じるのは
どうしてだろう いつもこうだろう
きっとこれからも何も変われないから
僕は同じように 君と同じように

君の信号に気付けば何かが変わっていた
その何かをどうか教えて欲しい
君の信号に気付けば誰かが笑っていた
その事をどうか覚えていて欲しい

Signal

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-11-01

Copyrighted
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