いかないで
彼が死んだ時、確かにわたしも死んだのだ。
いかないで、と声を枯らし
涙で視界を殺した。
わたしも確かに死んだのに、
彼だけを残して、世界は回り続けた。
昇る朝日をどれほど恨んだことか。
彼の代わりを見つける社会を
どれほど恨んだことか。
でも残された者に変わらずに明日が来ることは
立ち直る為の明日が来ることは
死んでいく者にとっては
残していく者にとっては
安心であるのかもしれない
こんなふうに思えるなんて
わたし成長したでしょ、おじいちゃん、見てる?
いかないで
彼が死んだ時、確かにわたしも死んだのだ。
いかないで、と声を枯らし
涙で視界を殺した。
わたしも確かに死んだのに、
彼だけを残して、世界は回り続けた。
昇る朝日をどれほど恨んだことか。
彼の代わりを見つける社会を
どれほど恨んだことか。
でも残された者に変わらずに明日が来ることは
立ち直る為の明日が来ることは
死んでいく者にとっては
残していく者にとっては
安心であるのかもしれない
こんなふうに思えるなんて
わたし成長したでしょ、おじいちゃん、見てる?
いかないで