買い物の詩
白昼のインターネット
空白へのプロセスを、
君ともう一度確認し合おう
僕らのコネクターは壊れてる
USBハブから溜息が流れる
どこへもコネクト出来ないことは
君と認識し合えないことであって
ペンフレンドの声を頼りに
僕は森の中を歩いて行った
ひとりは厭だった
全部君のせいだった
清々した先に空白が生まれた
僕の喪失には、
誰もブックマークしなかった
あい・てぃ
全部わかったつもりの女の子は
とてもかわいい
今朝のわたしは
みじめです
死んでしまいたい、
インターネット
最近のトレンドが、
イルミネーションになっていた、
AIは、
お喋りだった とても ひどく
ほんの少しの情緒不安定さが
わたしの日記帳を侵食する
芝生の上のご婦人たちと変わらない
パソコンの画面に揺れていた
濡れた草の上を、ぎこちなく、歩く、
わたし、
スマートフォンが震えてる
曇り空は過呼吸だ
みんなみんな辛そうだ
群衆は青かった
わたしは
手を広げてもらっても
わたしは
上手に入れなかった
SNSは緋色をしていた
心配する聴衆に 演説ごっこに熱中する君
スカートは秋物だった、
昨日の記憶、
写真を撮られた君の美しさは、真実は、
フィルターに、黙殺された
美術家たちが入れた色
それに浮かんだ疑問符は
ハッシュタグから逃げられず
崖の上から飛び降りた
買い物の詩
針と糸は死にたくなる言葉だ
季節外れのひまわりが
無理をして笑ってる
裏切りは私の先回りをし、
全ての空想を嘲笑う
あの人を思う限り、
私のうたは、
永遠に夜から出られない
私は夜を思う
だから夜から出たくない
一人で生きるための買い物をする
いつも隣に君の影を置く
薄く擦り切れた影は
私と季節の野菜を選ぶ
買い物の詩