月明かりの下、君想ふ
どうして、心惹かれるのだろう。
どうして、涙が出るのだろう。
どうして--今、出逢ってしまったのだろう。
こんな想いをするなら、貴方と、
--貴方達と、出逢わなければ良かったのに。
〜貴方は太陽のような人〜
窓辺に腰掛け、月を眺める。
一糸纏わぬその素肌を照らす月は、月だけは、優しく私を見つめてくれた。
一滴の雫が、頬を伝った。拭ってくれる者は何処にも居ない。
いつか、現れるだろうか?
私の心を照らしてくれる、太陽のように暖かい人は--……。
月明かりの下、君想ふ