揺蕩う我ら
死にたい気分の時は
宇宙に思いを馳せる
果てなき宇宙
気の遠くなる歴史
それは最早
自分が生きているか死んでいるかなど
どうでもよくなる規模
自分を徹底的に客観視すれば
人間は思考する事の出来る生物だけれど
所詮は地球の物質の一部
動くか動かないかだけの違い
人間かそうでないかだけの違い
生きる我らの全てに因果がある
死にゆく我らの全てに因果がある
なぜ生まれなぜ死ぬのか
しかし神はそれを教えてくれることはない
人間が見つけた因果なぞ極少ない
だから我らは命を異常なまでに畏怖してしまう
ただわからないというだけで
揺蕩う我らは発生しては消滅するだけ
全ては宇宙と地球の真理のままに
ならば抗うことなど初めから出来やしない
絶対的な真理にあてられ
死すらどうでもよくなるのだ
揺蕩う我ら