さよなら、わたし
「…さよなら、わたし」
なにをそんなに急いでいるのだろう
と、学生のわたしは思っていた。
電車のホームの階段を駆け下りる人々
社会に埋没しないようにだよ
と、社会人2年目の私は答える。
社会は歯車だ、と誰かが言っていた。
私も、いまはそうだと思う。
誰か一人が止まっても、
周りの歯車が止まることはなくて
気づけば私の凹凸は磨耗されて
ただの円になりはてて
誰からの記憶からも消えうせるのだろう
そうならないように
そうさせないように
私はいまを歩いている
さよなら、わたし
「…さよなら、わたし」
なにをそんなに急いでいるのだろう
と、学生のわたしは思っていた。
電車のホームの階段を駆け下りる人々
社会に埋没しないようにだよ
と、社会人2年目の私は答える。
社会は歯車だ、と誰かが言っていた。
私も、いまはそうだと思う。
誰か一人が止まっても、
周りの歯車が止まることはなくて
気づけば私の凹凸は磨耗されて
ただの円になりはてて
誰からの記憶からも消えうせるのだろう
そうならないように
そうさせないように
私はいまを歩いている
さよなら、わたし