知られることのない
鼓動にきこえる
風雨の朝
どこまでも延びる横顔の微笑み
いつまで描くのだろう
いつまでも書きたかった
水が通わなくても
残すことの
唯一だけを背負う
もはや知られることのない ふたり
あれもこれも
なんだったのかを
ぶっつぶしたい
ちぎった そらに いたみ
ときどき
つらいな
つらいな
しかたない
かたっても
ぼくのこえしか
ない
早く会いたい
はじめて月下に望んだ
「あと何年生きるのかな」
とても寂しい
生きなければ
とても呼んでほしい
とても生きなければ
おなじだけ 傷ついて
おなじだけ 乞いながら
「もう一度」を待っていた
思い出したときに 忘れていたことを気づいた
尋ねる人もなく
どこへも行けない
言葉 悲しく
帰りたかった また迷いたかった
知られることのない
誰にも必要がなくても書き残せるだけ書き残す。
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