Air

Oh in my morning dream─

遠くから洗濯機の唸る音が聞こえる
春の日の昼下がり
白い空気がそこかしこに流れてる
いつか夢見た未来の一日

こざっぱりした部屋の中に
暖かな陽の光が窓の奥から射し込んでいる

どこかをタンポポの綿毛がひとつ─飛んでいく─

Hmm… Hoo

机の上のスマートフォンが─イベントを知らせる
今日はお出かけ─。

静かな風の吹く雑踏の中を歩いていく
イヤフォンから流れる軽やかなリズム

溶けていくサイダーの中の氷
解けていく日頃の疑問

君のTシャツから流れる香り
君はイスに座りながら
テーブルに肘付いて
夢見るような目つきでぼんやり─としている

Yeah─ Huhh…

君が思いついたよう───に僕に話しかける
その度僕はその笑顔の愛しさに
胸がはち切れそうになる
ずっとこんな時間が続けば良いなんて思う

大げさな物は何もない─けれど
大切なものは何もかも─ここにある気が─する
時々泣き濡れる日はあるけれど
うれし涙も流せたら─いいな

僕らはどこまでつながれるかな
君の心の奥底にある秘密を解き明かしたい……

そう、もし僕の居るこんな未来に辿り着けなくても
君が信じる道を辿って追いかけて──。

Air

Air

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-10-08

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted