唇
おまえが
ついにここへ
俺の故郷へ
想像して
涙が出ると言った
この田園
たどりついた
おまえを連れて
出かけたかった
車におまえを乗せた
そっと心地よいように
助手席に封筒を置いた
デパートの駐車場で
手紙を抱きしめて
紙の柔らかさへ
唇
明日は
おまえが
ずっと出会えなかった
海へ行くつもり
唇
亡くなった恋人が残した手紙のことを書いた。
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