迷いのない七月

迷いのない七月


   



   



   



   



   



   


たくさんの人々が

たくさんの誰かに血眼になるレモネード


「すき?」 あちこちで訊く

ここ生きる人々 白い薄明 カトレアで 恋い尽くす


歌が生まれ 絵が描かれる

どれだけのひと 愛される今日だろうか


愛は古びた言葉か

答えがなく

あと数千年 生きる言葉


神は己を恥じ畏怖するだろう

人は潰えて 契りを残した

     このために生きた


裁きを畏れない

  見限られた地上で 

    人間はモニュメントを


天上への祈りを超える

地の人の詩を命の頂におく

   糧を得て建つ


迷いのない七月

飲みほしたヘヴン

すべてが Yes なのだと知る

   



   



   



   



   



   

迷いのない七月

七月に書いた。
何も疑わずに書いた。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich
先端KANQ38ツイッター https://twitter.com/kanq3

迷いのない七月

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-09-15

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