立ち位置

ぼんやりと、
そこに立っていただけであった

わたしは負の存在と見なされた
淀んだ瞳で世界を見てた

でもそれだけだった

ぼんやりと、
そこに立っていただけで…

1人の煌めく存在が
わたしを断罪しにやって来た

なんだか色々なことを言われた

殆ど耳に入らなかったが、
ただ、ここにいてはいけない

それだけはわかった

わたしは
ぼんやりと、
そこに立っていただけであった

立っていることも許されないと知って

体を浮かして後ろへ飛んだ

煌めく存在が悲鳴をあげた

わたしは
ぼんやりと、
そこに立っていたかっただけであった

立ち位置

立ち位置

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-09-07

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