立ち位置
ぼんやりと、
そこに立っていただけであった
わたしは負の存在と見なされた
淀んだ瞳で世界を見てた
でもそれだけだった
ぼんやりと、
そこに立っていただけで…
1人の煌めく存在が
わたしを断罪しにやって来た
なんだか色々なことを言われた
殆ど耳に入らなかったが、
ただ、ここにいてはいけない
それだけはわかった
わたしは
ぼんやりと、
そこに立っていただけであった
立っていることも許されないと知って
体を浮かして後ろへ飛んだ
煌めく存在が悲鳴をあげた
わたしは
ぼんやりと、
そこに立っていたかっただけであった
立ち位置