千切り絵
千切れていく
無残に
薄い薄い私の肉片
薄い薄い私の自我
千切れて千切れて
一枚の和紙のように
床一面に広まった
意識だけが
床の上を浮遊する
千切れて千切れた
私のことなど
誰も彼も忘れてゆくだろう
こんなに薄い存在になったのに
私の意識はまだ悲しい
私の意識はまだ不安
千切れることを望んで
そういう契りを結んで
こんな風になったのに
肉体の薄さも
肉体の質量も
私の悲しみや不安には
なんの作用もなかったのだ
千切り絵
千切れていく
無残に
薄い薄い私の肉片
薄い薄い私の自我
千切れて千切れて
一枚の和紙のように
床一面に広まった
意識だけが
床の上を浮遊する
千切れて千切れた
私のことなど
誰も彼も忘れてゆくだろう
こんなに薄い存在になったのに
私の意識はまだ悲しい
私の意識はまだ不安
千切れることを望んで
そういう契りを結んで
こんな風になったのに
肉体の薄さも
肉体の質量も
私の悲しみや不安には
なんの作用もなかったのだ
千切り絵