終束

自由を求めて人々は




空飛ぶ機械を作ったけれど




戦争求めて人々は




それらで爆弾落としたの




平和を求めた人々は




兵器の廃絶訴えて




それでも個人の安全求めて




みんなが武器を隠し持つ
















道端で肩が触れただけで事件が起こった




夕焼け、駅前のロータリーは真っ赤に染まって




フラッシュ瞬いた
















世界は一触即発で




些細なきっかけが自滅の一歩




何もできない猿の方がまだよかったかもな

















ミサイルが飛び交う週末




畳に雑魚寝したまま眺める農夫




ニュースキャスターが終わりを告げる




報道規制された終わりを









歯抜けの少年が信じていた終わりを。

終束

終束

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-09-03

Copyrighted
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