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ぽとん ぽとん 
水滴の垂れる音が聞こえる



光源

彼女の中に燃え盛る焔 
自由と幸福が充溢する日を望む
闘争心に煽られて爛々と
依然として外形には露見せず



哀調を奏でる洋琴
荘重なおままごとに付き合わされた儘
少女は遠く未来を見つめて
黎明の幻影を愛していた



ぽとん ぽとん
水面の揺らぎを追いかける



人間が目覚めた
忽ち慟哭し喉は呼吸を阻む
絶望に阿る形相に失笑
帰路は長いぞ さらば友よ



時間

右足の小指に毛糸を結んだ
理想へ続く道は貴方の背に
前途には虚像
薄花色の翅を振動させる

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-31

Copyrighted
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