「おはよう」の一行は

「おはよう」の一行は

   



   



   



   



   



   



 



「おはよう」の一行は

命を語ったことばだった  生きているのだと


この街の雨音

いま鼓動しているおまえを教えてくれる空


運勢は ずっと続く

続いていく生の証

一日が

いとしい


今日の雨降り 

明日へ辿る虹ならば 雨一粒にも願う


届けられる毎日 尊い贈り物

優しさに身を預けよう


聴こえない言葉を声にする

きっと息を伝えるだろう アンナへ







「食べ物の写真、いつも、ありがとね。きょうは、いつもよりとても会いたい。電話、出てくれなかったから」

   



   



   



   



   



   



 

「おはよう」の一行は

死が近づいた頃に書いたと思う。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich
先端KANQ38ツイッター https://twitter.com/kanq3

「おはよう」の一行は

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-30

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted